リーフのマイナーチェンジ

先日取り上げた「航続距離が200kmから250kmになり、価格は補助金使って250万円。電池容量を減らしたグレードも出る」というリーフのスクープ記事の件、ECOカーアジアの取材で電池開発担当の技術者と会った際に聞いてみました。立場上、マイナーチェンジモデルの詳細は話せないだろうが、ウソも付けまい。

一般的に技術者とのやりとりって、微妙なブブンになると「そのあたりは解らない」になる。しかし間違っていれば否定します。まず「航続距離が250kmになる」という件から。すでにリーフのモーターやインバータ効率は97%前後なので、走行距離を25%伸ばそうとしたら電池の改良か、電池搭載量を増やしすかないという。

前者についていえば「5年くらいで考えればありえる数字ですが、2〜3年じゃ無理です」。こらもう日産NECだけでなく、どこの電池メーカーも同じようなことを言う。現在実用化されている電池って、信頼性の確保とコストダウンが最大の開発テーマ。新しい素材を使った次世代電池は最短で5年掛かるらしい。

電池搭載量を増やそうとすればトランクスペースに積み増しをしなければならないが、この件についちゃ「アメリカでの追突事故のモードが難しくなるので不可能です」と一蹴されてしまいました。電池は硬いので衝突時
に車内へ飛び出してくるという。リーフ以外のクルマを開発する以外、打つ手無し。

電池搭載量を減らして安いモデルを、という点は「市場か
らの声を聞くと航続距離を伸ばして欲しいという声ばかり。電池を減らすことなど考えていません」。値下げも補助金のシステムを知っていたら考えにくい。補
助金は「普通のクルマより高い分の半額」。40万円値下げしても、売値は20万円違うだけ。

ということで唯一考えられるのは回生制動の効率向上などである。可能性としちゃ上を見て10%くらいか。200kmの航続距離が220kmになるということ。されどPCのバージョンアップの如く、すでに販売されているリーフの回生効率も改善されることだろう。5%の向上だとして210km。まぁ納得できる。

産経新聞の記事、記者の夢だと思います。

・ECOカーアジアは「リーフの電池寿命は?

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3 Responses to “リーフのマイナーチェンジ”

  1. COLT より:

    日産が産経の記事に訂正を求めないのは株価を下げたくないからでしょうか?
    産経の記者、日産のエライさんに利用されてるのかも・・・・・。

  2. さね より:

    5年後かあ微妙な年月だなぁ。とっくに電気自動車ががんがん走ってると思ってたなぁリーフが出た時は… そうゆってる人大勢いたし。 VWは車作りがモジュール化して次世代にも使えるとかなんとか、とにかく物凄い変わるらしいけど、日本車が内燃機関車で性能が追い付くには無理っぽいなぁ残念だけど車体も含め今からじゃあ。信頼性第一にメカや車体を使い回すしかないか。日本車が時代の変わり目に遅れをとるなんて思ってもみなかったですが、現実的に次世代車に研究費をつぎ込むよなそりゃ普通。だから出る新型車は出た時から古くさいのか? 日本を侵略しようとす近隣諸国に負けないよう頑張ってほしいです。 でもなんでこんなに遅れたんだろ?日本車… オゴレルモノヒサシカラズか

  3. H.T. より:

    航続距離は228kmになります。法人向けの価格を下げたエントリーグレード”S”も登場します。

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