三菱のプラグイン

16日付けの読売新聞で「三菱自動車は2012年にプラグインハイブリッドのSUVを発売する」という記事が出た。特に新
しい情報ではない。2009年のモーターショーでもアウトランダーのプラグインハイブリッドを2012年に出すと公表してます。コンセプトカーまで出展し
ている。そのまま開発を続けており、やっと発売時期のメドがたったということかと。

システムは簡単。i-MiEVやシボレーボルトと同程
度のバッテリーを搭載。モーターと同軸上に、クラッチを介し発電機用の1,6リッター級エンジンを積む。バッテリー残量が少なくなったり、電気自動車とし
ての効率が大幅に落ちてしまう高速走行時、暖房が必要な時などは、エンジンを始動。つまり電気自動車とガソリン自動車のイイトコロ取りを狙う。


聞発表によれば350万円くらいで売りたいとしているため(おそらく三菱自動車からの情報かと)、バッテリーを安く入手出来る手段を得たのだと思う。先般
発表した日産との広範な提携の中で、日産NECのバッテリーを使える約束も交わした、ということである。ちなみに三菱自動車は国策企業が長かった。350
万円という価格、補助金を含むハズ。

つまり日産リーフは三菱自動車式に言うと378万円でなく298万円ということ。それでも4WDのプ
ラグインハイブリッドとしちゃ唯一の存在。世界規模でのニーズはあると考えます。今ならWRCやパリダカで築いたブランドイメージも残っている。現在のア
ウトランダーと同じくいろんな自動車メーカー向けにOEM供給してやれば、台数だって期待できそう。

また、日産という後ろ盾を得た三菱自
動車は、積極的に動き出そうとしている。i-MiEVも4月からテコ入れするらしい。ヨーロッパ仕様で取り入れた簡易式ブレーキペダル反応回生ブレーキを
採用したりバッテリーのバージョンアップをしたりして航続距離を伸ばす。その上で価格の引き下げを行う模様。補助金込みで250万円を下回れば販売台数も
上向くだろう。

<おすすめ記事>

6 Responses to “三菱のプラグイン”

  1. 那須与一 より:

    このPX-Miev=次期アウトランダーPHV。
    自分にとって、これから水素になろうがEVになろうが、化石燃料が無くなろうが、永遠に乗れるクルマと思っています?
    ガソリンが無くなっても「電気」というものさえあれば、ずっと所有出来るクルマなのでは?と究極のクルマになりうると思っています。
    ただ現時点でも将来的でもEVでの航続距離は100㎞以上欲しいですね。(EVスタンドが50km毎にあれば別ですけど)
    けど、ここ10年はガソリンはあるはずだから、この次期アウトランダーPHVは、なんの心配もないです。しかもSUVで4WD!ランエボ並のAWC。やはり究極で理想のクルマだと思っています。
    ただ補助金込みでも350万ですか、乗り出し400万。
    う〜ん、高級車…。
    国沢先生、発売されたら「何年乗るとお得?」の費用対効果計算もよろしくお願い致します(笑)

  2. ゲイン より:

    三菱って日本の普及グレードにディーゼル投入しないんですかね?1・8DIDディーゼルエンジンってまだポスト新長期クリア出来てないんでしょうね。
    個人的には完全な3ボックスセダンが好きなんですが、それじゃ売れないんでプリウスみたいな5ドアスタイル(まあギャランフォルティススポーツバッグも悪くはないですが)空力にもこだわった感じの新デザイン
    ディーゼル+ツインクラッチSST+アイドルストップで低燃費スペシャル造れないですかね。私なら実燃費20近くで運用できますから、燃料代だけでしたらプリウスより安くつきます。プリウスは満タン方で23ぐらいですね。
    プリウス購入前はゴルフにも試乗して趣味の車として求めるのは、これだと思ったのですが、ハイオク仕様と割高感で止めました。その時ゴルフTDI(ディーゼル)日本発売を待望する意見がネット上で結構あったと記憶してます。
    プラットホームはギャランフォルティスの奴で良いと思います。トヨタのオーリスのプラットホームとは比較にならないぐらい良いでしょうし、前ストラット 後マルチリンクが私好みです。タイヤはあえて205/55R16燃費と運動性の両立です。
    まとめるとディーゼル版のプリウスみたいな車を三菱に出して欲しいと望みます。マツダのスカイアクティブDのライバルになり得ると思います。やっぱり機械的な技術にも魅力を感じてしまいます。特に2ペダルMTには未練がありますね。

  3. さね より:

    開発してる三菱の人には悪いけど、多分プラグインも電気自動車も今の日本じゃ実用的じゃないから海外向けの車なんでしょう。ついでに日本と。イメージはいいです。けど単独でやっていけないらしいし三菱は、日産のシステムを改良しては? 浮いた開発費と尽力を軽自動車や、新しい世界に通用しやすい軽規格と安い税制の提案を政治家の人に貢いだ方が、万人の為になるし、商売にもなるような気がします。電気関係は日本メーカーごとに無駄にオリジナルとかにこだわらない方がいいような気がします。iミーブも日産の回生システムや電池など使えばよろしいのでは? オリジナルは部品の保険も兼ねてでホンダに任せましょう。本当はホンダともう一社ぐらい共同でやればいいのでしょうけど。

  4. 阪神ファン より:

    個人的には、日産という後ろ盾を得た三菱、また三菱(三菱グループ?)という後ろ盾を得た日産だと思っています。お互い良い提携で進んでほしいです。できることならルノー抜きの日産・三菱連合でがんばってほしいです。

  5. 那須与一 より:

    またまたスミマセン。(スゴイ、このモデルに期待しているんで)
    日産との提携が開発担当レベルまで影響あって欲しいところですが、自家発電出来るこのアウトランダーは、アウトドアでも家電を持っていける。災害時には移動出来る発電機、寝泊り可能な空間を提供。通勤から帰ったら、余った電気を自宅で使用。
    自衛隊、消防や災害への公共、そしてアウトドア好きな層にウケそうな気がします。
    寒冷地に住んでいますが、アイミーブで暖房を付けると一気に電気が無くなりました。トラクションコントロールも凍結路に多少役に立ちましたが、所詮はMRでEV、寒冷地はやはり4WDと電費を気にしない暖房が欲しいところでした。
    このアウトランダー、ガソリンエンジン搭載なので、暖房の問題はクリアですね!
    ジューク買ったばかりだけど、初回車検には次期アウトランダーを買いたいです!

  6. 真鍋清 より:

    今、研ナオコの「かもめはかもめ」が背後で流れている。
    その甘美にして雄大さを感じさせるメロディは長い低迷を抜けて、日産ルノー連合という強力なバックを得て徐々にしかし着々と興隆しつつある三菱の姿を思わせてくれる。
    プラグインハイブリッドの効率の優秀さは久々の清涼剤であるのと同時に、高速ツアラーのニーズにはディーゼルハイブリッドにツインクラッチSSTを組み合わせてトルクピーク、出力ピーク各々のヤマを無理なく活かすランエボ後継車を充てる上、シティカーとしてi-MIEVのバッテリー容量アップや回生機構の採用など、適材適所にレシピを生かしてもらいたい。
    もっともi-MIEVは充電インフラや航続距離等、いまだ問題が多く一朝一夕に完成を見るのは困難に違いありません。一方で1.6L程度のハイブリッドはトヨタ方式と違って発電時を除きモーターは大部分エンジンと断続して作動しつつ、一直線上に配されたクラッチにより高負荷時にはエンジンが作動する―というムダのない低フリクション構造で、これならば積極的にハイブリッドの魅力をアピールできると確信できます。
    この1.6L前後のハイブリッド、車格やサイズからしてギャランフォルティスをベースとするであろうことは想像に難くありません。安全マージンが国産のこのクラスで髄一(マツダ・アクセラと並び)のギャランフォルティス用シャーシがもたらす高水準のコンプライアンスと相まって、NEC製リチウムイオン電池の高効率で新たな商品力をCセグメント三菱車に吹き込むのは頼もしい図ではないでしょうか。
    この他GTL燃料適合可能なクリーンディーゼルを研究開発し、現行2.0L欧州向けギャランフォルティス=ランサー用ディーゼルユニットの完成形として商品化すれば当初はそこそこ一定量出るも、例によって2010年頃を境に息の根が止まってしまった(今や月販100台程度!)フォルティスの強力な記号性を市場にアピールする手がかりになるかと考えるに、三菱こそクリーンユニットの様々な可能性にチャレンジしてもらいたいです。

このページの先頭へ