事故の教訓

関越道のバス事故、このままだと運行会社とバス運転手の責任ということで終わりそうな流れになってきた。国交省は「法令違反がたくさん出来てきた」と、管理の問題にしたいようだし、メディアは勤務時間の短縮や2人乗務を落としどころだと考えている。高速道路の構造の責任にしようという動きも大きい。

警察は運転手とバス会社の経営者という加害者を作れば仕事終了。残念ながら居眠り運転防止装置や、バスへの追突
事故被害低減ブレーキの採用という話が出てきません。いかにも日本らしいと思う。飛行機事故を見ると、どんな対策を行っても潰せないのはヒューマンエラーなのに。かくして事故は再発する。

意外だったのは運転手が帰化した元中国籍の人だったこと。なるほど中国人観光客のバス運転手としちゃ適任だ。特殊な事情無いと中国人の帰化って難しい。中国残留日本人の子供かもしれない。通訳を使わないと事情聴取出来ないという。日本語が出来ない人に二種免許を与えるのはいかがなものか? 

大型免許なら大きな問題なし。けれど二種免許は乗客を乗せる。火事や事故の時の避難誘導など出来るのだろうか。免許制度に口頭試問(言葉で聞いて言葉で答えを出す)など無い。そもそも日本語を出来ないドライバーが二種免許を取ることなど想定していない。少なくとも二種免許には日本語が必要だ。

もちろん居眠り運転防止装置や追突事故被害低減ブレーキの導入は絶対必要。今回の事故で導入を決められなかったら、国交省のアドバイザーをしている学者や識者の責任だと思う。本来なら国民の代表である前田国交相の仕事なんだろうけれど、問責決議を受けたこともあり全く期待できません。

・ECOカーアジアは「リーフ、アメリカで大失敗か?

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7 Responses to “事故の教訓”

  1. E90 より:

    全くもって同感です。
    日本って機械は壊れない、事故は起きない、っていう精神ですから。この思考回路から逸脱したモノ・人は「悪」なんでしょう。そうゆう論調にするメディアも頭の中はチキン並みでしょう。
    もしかしたらバス・トラックは50km/h制限とかいう、トンカチな法律を制定するかも知れませんね。そうでは無くて問題を起こした対象にこそ、問題がある気がします。
    ワタシはモーターショー前回は受験で行ってませんが、1997年以来全て行っています。三菱のトラックで「レーンキーピングアシスト」とか「瞬き検出装置」の技術展示って、かなり前からありましたよ。実用化、あまりに遅いです。モチロン新車のサイクルが遅いのもあるでしょうけど。ハンドルやブレーキシステムの連動はメーカーオプションじゃないと無理でしょうけど、後付けで「アラーム警告」くらいなら朝飯前だと思います。
    インターネット・GPS接続して、瞬き検出したら本社に連絡が入り、本社から休憩を取るように連絡が入るシステムとか…実際のドライバーじゃないですから分かりませんが、上司からのノルマに対するプレッシャーって大きい気がしますが。その上司から、休憩をとるように連絡がはいとたら、ドライバーも精神的にかなり楽な気がします。
    レクサスLSやクラウンに既に似たようなシステム搭載が搭載されています。安全対策は富裕層だけでなく、万人に施されるものです。
    そして事故を減らすにはまわりの環境を変えること以上に、事故を起こしている単体を変えない限り、減ることはないでしょう。

  2. 小林 英弘 より:

    一昨日の夜のニュースで防音壁の構造とか防音壁の終わる箇所に「何でこんな所にコンクリートの出っ張りがあるんだ?」なんて図解説明を交えて「この防音壁の設置方法が危ない」と報道してました。国交省はこの流れで「全国の高速道路の防音壁の危険な箇所の改修」という「大規模公共工事の利権獲得!」を期待しているのでは? 「防音壁の改修」そのものは良い事だとは思いますが…防音性能が良くなれば付近の住民も快適性が向上しますし、今以上に安全な設置構造になればそれはそれで良い事ですし。しかし「クルマ側のハード面の安全装備を強化する」事は…残念ながら期待薄そうな気がします。
    そうなんですよね。この運転手の方も会社の社長さんも元中国籍の方々なんですよね。この報道で世論におかしな「悪意」が充満しなければ良いのですが…。
    PS:昨日の仕事帰りに交差点の信号待ちでまさかの白デルソル発見! 横から一瞬でしたがバンパー形状が後期型だったので超レアな「後期型のみの純正白デルソル!」。…最近は「オペル・アストラカブリオレ」をネットで探してましたが…結構な低年式。デルソルといいアストラといい「古いクルマは買うな!」と言われている様で何だかな…と思います。80スープラのATもいいですね(笑)。

  3. 阪口 正輝 より:

    安さを売りにしてる高速バスの難しさを感じます…
    以前、GW中に安さに負け、ウィラーが委託したバスに乗りましたが、今回の事故みたいに危ない兆候があり、それ以降はJRの高速バスしか使いません!!
    値段で安全と安心を買うと思えばいいかもしれません。
    PS 昨日、新東名の全区間を走りました。
    その感想です(^O^)
    ①早期に全区間を3車線に
    ②意外に登り坂が多い(御殿場 → 三ヶ日)
    ③PA・SAに車を停めるのに時間が掛かりすぎる
    先生の言う通り、運転するには退屈な道路ですが、大型トラックがいない・バスが少ないことを考えれば、悪くないと思います。
    早期に3車線化と三ヶ日ICの改良を望みます。
    今のままだと、合流地点で接触事故多発区域になります。

  4. 阪神ファン より:

    国土交通省の本音はどうなんでしょうね。
    また、メディアの人達は何を考えて報道しているのか・・・と思います。何も考えてなさそうですが・・・。
    産まれた子どもの数が31年連続で低下したニュースが流れていますが、これまでのメディアは「少子化原因は非正規社員が増えた」とか「給料が上がらない時代」と言ってたように思います。しかし、31年連続だとバブル時代も含まれています。これをどう説明するつもりなのか・・・。
    要するにメディアは、おこったことを検証もせず適当な理由をつけて煽っていると思います。
    メディアの煽りにのらず、事故の教訓をいかした運転を心がけたいと思います。

  5. 605 より:

    レーンキーピングアシストの後付けアラーム警告システムなら既に販売されています。警告以上の強制制御装置だと自動車メーカーでないと無理ですが。
    首都高と阪神高速には合流区間が異常に短い所があり、設計者は事故防止・運転者のことをほとんど考慮していないのではと思われます。近頃は少しはよくなったようですが。
    鹿児島のあるインターチェンジでは入り口から本線までの間に出口に向かう車と交差するところがあり、一時停止しないといけないので驚きました。

  6. さね より:

    なんにしても事故は悲しい事です。テレビや新聞のニュースは見ないので詳しくはないですが、高速バス運転手さん多くの人命を抱えて運転する重責だし、2名体制にしたほうが単純に事故の確率は減るとは思いますが、会社のもろもろの事情があるんでしょうねえ多分。事故っても構わないなんて思ってるとは思えないし、政治経済、社会の構造が変わらないと痛ましい事故は減らないと教訓にするべきですよねマクロな視点で、教訓を生かしてほしいです。自家用車もヒューマンエラーは必ずあるしやっぱり事故予防、事故時の軽減装置に繋がる安全性はたとえ軽自動車でも手抜きしてほしくないです。コストやら経済性や使い方でいらないとゆう意見もありますが、個人的にはお上の法規に関係なく自家用車やトラック、バスメーカーの自主的に装備するのが本来の姿かと思います。燃費とコスト削減ばかり最重要課題みたいになってるこの国の自動車事情は変です。燃費もコスト削減も悪いことではないですが、走る曲がる止まる、基本的な安全性に繋がるとこはコストをかけてほしいです。日本は速度が遅いとか道路環境ではこれぐらいの走りでいいだろ的な考えがまず頭大丈夫かと言いたいです。自動車はひとつ間違えるど殺人道具になりますから… まあ何ゆってもどーにもならない大人の事情の一言で曖昧に終始するだろうなぁ…。 飯くってく為には仕方なし的な正論ぽいことがまかりとうるうちはどうなんですかね?すべてにおいて。そこを知恵でなんとかしなければいけないのが教訓だと思います。話は変わりますがecoカーの話でリーフ失速かぁ。教訓いかして発電機になる小さいエンジン載せればいいのに電池がもっと進化するまでは。後スタイル格好悪いですリーフ。教訓にしてほしいです。

  7. 605 より:

    情報が大分出てきましたが、京都亀岡の事故にしろ特に今回の関越道のバス事故にしろ、運転手にあまりにも問題が多くありすぎ(後者では雇用会社にも)、マスコミでは自動車の事故予防装置の義務化までの話にはなかなか至らないようですね。

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