国沢はマツダ嫌いかとなれば、全く違う。見識あるマツダの人の活力を潰す勢力が嫌いです

マツダについて書くと厳しい内容になるためなんだと思う。少なからぬ人は私がマツダ嫌いだと認識しているようだ。当事者であるマツダ内には激怒してる人もいると聞く。けれど当たり前のことながら常識を持っている人だって多い。現状のマツダ、販売台数や収益状況をみたら、たくさんの課題を抱えている。マツダの将来を憂う人達から久し振りに前向きの話を聞けた。

現在のマツダ、大雑把に考えれば『大日本帝国大本営的な勢力の配下』と『問題を感じながらも命令を聞く』2つのグループからなる。大本営的な人達は「良いモノなら高くても売れる!」と言い張るのだった。否定すると怒り出す。外部の人間に対し感情的になる自動車メーカーの人なんか見たことない。社外の人間に対しこんな態度なら、社内に対してのキツさは容易に想像出来る。

マツダ6をクロスオーバーにしたらカコ良いのに!

いろいろ聞くと、アメリカで売れ筋になっているクロスオーバーを作ろうとしたら「ウチのシェア2%だ。同じものを作ってもダメだ!」と潰され、CX-5のガソリンターボをディーゼルよりスポーツ仕立てにしようとすれば「中身で勝負しろ!」と否定され‥‥といった具合。商品力を高める企画を全て潰される。大本営の大きな問題は「クルマを商品として考えていない」ことにある。

2021年から厳しくなる燃費規制に対しても、大本営は「スカイアクティブXをたくさん売り、電気自動車MX-30が狙った台数売れたらクリアできる! 2025年に向けてはさらに燃費良いスカイアクティブとPHVなどでクリアする!」と言い張る。取らぬ狸の皮算用作戦だ! けれど現実を考えてる人達はスカイアクティブXとMX-30を売ることの難しさをしっかり認識しています。

欧州ではリーフ40kWhとほぼ同じ価格設定

大本営以外の皆さんは、このままでは厳しいと口を揃える。車両価格は人気車になってから上げるべきだと考えているし、クルマには「華」が必要だという。農産物は品評会(クルマなら競技ですね)で優勝した生産者にブランド付くことも認識している。こういった人達とクルマの話をしていると、トヨタと人達と全く同じ。考えていることを実践したらマツダ車は一段と輝く。

本来ならマツダのファンも大本営を応援せず「もっと良いマツダにしたい」と思っている改革派にエールを送って欲しいところ。残念ながら私を叩く内容を見ても、結果的に大本営の応援になってしまっている。それともマツダファン、マツダスピードなんか不要だと思ってるんだろうか? 同業者も大本営に忖度しているのかヨイショばかり。私は今後も大本営に厳しいです。

言うまでもなくマツダには様々な人材がいます。最近今年4月から執行役員になったパワーユニット開発本部長になった中井英二さんに初めて会ったのだけれど、興味深い経歴を持つ。ル・マンで優勝した787Bの4ローターエンジンに開発に携わったあと、翌年マツダが走らせたMXR01に搭載されたF1用ジャッドV10の改良型『マツダMV10』を手がけたそうな。実戦経験者ですね。

業績悪化で大本営が総崩れになったら、マツダには技術力あります。丸本さんがモリゾウさんのように引っ張ったらあっという間に面白い方向に向かうと思う。

 

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