我が国の石油確保計画が何となく見えてきました。狙い通りになることを祈る!

最近SNSなどで「イランは日本のタンカーならホルムズ海峡を通すといってるのに政府が動かない」みたいな書き込みをする人など増えてきた。実際どうなんだろう? 説明するまでも無く日本はイランと良好な関係を保っている。アラグチ外相は在日本大使になったこともあり、東日本大地震の時など現地に入ってボランティア活動なども行っている親日派である。

日本との間に太いパイプもある。同時にアラグチ外相は日本がアメリカに従属しなければならない関係だって熟知している。だからこそイランの石油を日本が買ってくれない状況もスルーしているのだった。そして日本は「憲法第9条」を理由にイラン攻撃をしないことをイラン側と握っていることだろう。現時点ではホルムズ海峡を日本のタンカーが通過することだって許容する。

ただ現在それをやると、アメリカのご機嫌を損ねる。幸い我が国は原油の備蓄も十分あるため、アメリカが攻撃に満足して(地上戦になるとアメリカ側に相当数の戦死者が出るためやらない)、一方的に終了宣言を出すまではタンカーを通さないようにしているということです。実際、トランプ大統領は「圧倒的な勝利を収める。2~3週間で戦争は終わる」と考えているようだ。

日本政府の絵図通りなら、しかるべきタイミングでイランに頼んでホルムズ海峡を通らせて貰う。見返りにそれなりの援助を行う。アメリカの攻撃終了後、10日くらいすればタンカーも航行出来るようになるため、入ってこなかった分の原油備蓄を解放すれば全く問題無いということになる。この場合、便乗値上げで大もうけした企業など出てしまうが政府としちゃ関係ない?

ただイスラエルの動きは読めていないと思う。このままアメリカが引いたら、攻撃の目標はイスラエルになる。イランなんか自国の要人を片っ端から殺され、市民までトバッチリを喰っている。黙っているワケがない。イランもヒズボラもフーシ派も狙うのはイスラエルだ。すでにイスラエル、迎撃ミサイル『アイアンドーム』の数が少なくなってきた。けっこうな危機です。

そんなイスラエルがどう出るだろう。苦し紛れにイランの石油関連施設などを攻撃したらたいへんなことになる。アメリカが一方的に勝利宣言したって簡単に終わらないと考えます。アメリカの一方的な勝利宣言から2週間くらいは気を抜かない方がいい、と私は思っている。この件、皆さんなりに答えを出せばいいです。プランBやプランCくらいまで考えておくと安心だ。

また、2~3週間の攻撃で石油関連施設にさらなる被害出たら、やはり積み出しに支障出てしまう。日本政府の絵図は一番甘い見通しのような気がしてならない。一番被害の少ないシナリオでも年内一杯は石油や石油由来の原料調達に苦労するんじゃなかろうか。

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4 Responses to “我が国の石油確保計画が何となく見えてきました。狙い通りになることを祈る!”

  1. よしこ より:

    なるほど、確かにそうですね。
    国沢さんはよく、万一のためのプランBやプランCの準備の話をされていますが、これは本当に大切なことだと感じています。
    「最悪な状況を想定・準備しつつ、楽観的に生きる」、こんな心持ちでいたいと思っています。

  2. しんぶんし より:

    最終的に日本がイランやベネズエラから石油を高く買う世界になれば良いと思います。

    • はまま より:

      イランがサウジやUAEにミサイルぶち込んだ以上、それだけは無いと思うよ。

  3. KUMA より:

    どこも原油と政府利益(≠国益)の話題にしておらず、イラン市民が置いてきぼりになっているのは、香港民主化弾圧をスルーしている時と同じく、心苦しいです。
    「日本国民とイラン”国民”の生活と、平和な日常のために交渉します(ニッコリ高市スマイル)」と発言してくれたらと切に思います。

    トランプは、イラン奇襲を真珠湾攻撃に例えてましたが、まさに、当時の帝国 日本と同じく、引き際を考えてない戦略でしたね。イラン首脳陣さえ いなくなれば、勝手にイラン政府が瓦解していくという希望的観測だったのでしょうね。まるで、ヒトラードイツがイギリスに勝ってくれるだろうな幻想を・・・。

    地上戦をしたくないのはUS.Armyもイラン革命防衛隊も同じ。したいのはイスラエル右派くらい(イ軍は ガザで手一杯なので米軍にやらせたい)。
    これ以上、戦闘が続けば地上戦をすると茶番の脅しをかけて、停戦合意に。イスラエル右派のガス抜きはイエメン内線に向けるのが、1つのシナリオでしょうか・・・。

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