新型ノート4WD、前輪116馬力+後輪68馬力ながら出力はFFと同じ116馬力だと考えていい

依然として日産のシリーズハイブリッド『eパワー』についての誤認識が後を絶たない。新型ノート、4WDをラインナップしている。従来型と同じく後輪はモーター駆動。ただ出力が5馬力から68馬力へ大幅に向上した。前輪用モーターは116馬力のため、スポーツ4WDというイメージで紹介されてます。確かに68馬力+116馬力なら184馬力! ノートのボディサイズを考えたら強力だ。

しかし! 実際に出せる最高出力は、せいぜい前後輪合計して116馬力程度だと思われる。そもそも新型ノートに搭載されているエンジンは4WDも同じで82馬力。短時間(2~3分)なら搭載しているリチウム電池から34馬力程度を引っ張り出せるため(詳細な出力は公表していない)、FF仕様だと116馬力の走行用モーターの出力を短い時間ながらフルに引き出せるようになってると思う。

4WD仕様も搭載されている電池が同じだとすれば(カタログに電池のスペックは出ていない)、4WDもエンジン+電池の合計となるシステム出力で116馬力ということになる。したがって後輪用モーターで68馬力を出せば、前輪48馬力と言うこと。ツルツルの氷上をスタッドレスタイヤで走るならこの出力で存分に楽しめると思う。テール振った走りも出来る?

ただ残念ながら一般道だと1340kgのボディに116馬力というスペック。120kg軽いFFの方がパワフルに走ってくれることだろう。ということで走りを期待して4WDを選ぶとガッカリすることになるので御注意を。あくまで滑りやすい雪道を走る機会の多い人のための4WDです。ちなみに5馬力しかないモーターの従来型は、発進時に2転がりくらいアシストする程度の4WD。

そいつに比べれば100倍くらいキッチリ走るし、前後のモーターで回生するためブレーキ掛けた時のバランスだって良い。従来型ノート4WDと比べたらスーパーマンです。遠からず新型キャシュカイ用154馬力の1500ccターボと組み合わせたeパワーがノート4WDに搭載されたら、間違いなく184馬力を出せると思う。そうなったら正真正銘ホットハッチになります。

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