日産迷走?

EVを発表して以来、日産の状況が見えなくなっている。その象徴なのは、最高財務責任者(CFO)を突如変えたこと。本来のポジショニングとしては志賀社長の右腕なのだけれど、これまではゴーンさんがルノーから送り込んだお目付役だった。日産とルノーの関係で言えば、まぁ納得できる人事です。

しかし! 突如今までのCFOはフランスに帰り、GMの海外事業部門のCFOだった人(ジョセフ・ピーター氏。46歳)をヘッドハンティングしてきたのである。おそらくGMの中国に於ける事業を財務面から切り盛りしていた点を評価しての抜擢なのだろうけれど、社内的には全く納得できないという声が多く出てい
るようだ。

そらそうでしょう。ルノーと縁もゆかりも無く、しかも破綻したGMから突如やってきた46歳にゴーンさんの代弁者という絶大なる権限を与えられたのだから(CFOはゴーンさん直属。実質的に志賀社長と並びツートップになります)。日本人じゃダメだってことです。ゴーンさんは後継者として考えているのかもしれません。

ただ何回も書いて来た通り、自動車のビジネ
スは経営センスや戦略構築だけじゃダメ。流行を追ってもダメ。5年先の流れを読み、さらに夢や希望を感じさせる商品を500億円以上(もちろん1車種で、です)投資して作らなくちゃならない。「新しさ」を必要としない中国の自動車マーケットと、日本や先進国は全く違う。

最近アナリストの間で「日産は大丈夫か?」という声がよく出るそうな。EVにばかり注力している状況を見えていると、確かに厳しいかもしれません。東京モーターショーで希望を見せてくれるだろうか?

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2 Responses to “日産迷走?”

  1. 高島 より:

    難しいと思います。日産に乗るというより、値引きが大きいから乗っている人が私の回りには多いですね。しかもスカイラインやZに乗っている人、若い時乗れなくて、あこがれで五十代でやっと手が出せたみたいです。若い頃、スカイラインやZ乗ってた人は、プリウス乗ってますね。500万出して、満足する車ないみたいです。ゴーン氏は、電気自動車のスタイルは、画期的なスタイルにすると言っていたけど、私的には、どこの商用車かと思いました、私だけ?自動車免許証もない、姪や甥が、日産はボロ、免許証取ったら、トヨタやろて、生意気に言うんだから、親の影響力すごいね。それを、跳ね返すような、若手に魅力のある車だしてほしいです。たとえば、厩舎240Zそのまま、エンジンだけ新型載せて、価格も当時のままて、どうですか!

  2. Eco より:

    そういえば、電気自動車を発表した時、アナリストから好評で急に株価が上がりましたね。
    今はハイブリッド一色で電気自動車が出たらどうなるか分からない状況ではありますが、近い将来、ハイブリッドと電気自動車が主流になると考えた場合、電気自動車の分野でどこが主導権を握るかに注目したいと思います。メーカーにとっては電気自動車の分野でリードしたいという気持ちは当然だと思いますし、”ハイブリッド=トヨタ”のイメージになっている今の現象を見れば、電気自動車で主導権を握れば、メーカーの価値も変わってくるでしょう。

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