被害状況一報

全ての自動車メーカーの工場が止まっている。被害を受けていない箱根以西の工場も、少なからぬ部品を東日本から調達しているためだ。稼働するまで数日かかるだろう。深刻な被害を受けているのは栃木、茨城、福島、宮城、岩手にある工場や施設。多くの工場で生産ラインにダメージを受けている。

詳細は不明ながら、日産上三川工場に隣接しているテストコースが波をうっているという状況を考えれば建屋も無事でないと思われる。ホンダとスバルのテストコースも同じで、当分使えないくらい酷いそうな。ちなみにホンダの場合、栃木研究所が被災。リリースによれば「壁が崩れ、天井の一部が落ちた」。

最近生産拠点を東北地域に移し始めていたトヨタも被害を受けている。宮城県のセントラル自動車は今年1月に生産を開始したばかり。幸い関東自動車岩手工場と同じく人的な被害は出していないが、生産整備に少なくない損傷を受けた。周囲に点在する部品の関連企業も被災している。

<おすすめ記事>

5 Responses to “被害状況一報”

  1. 自由人 より:

    こんな時こそホンダのエネポが役に立つのに。
    何も支援してあげれない自分が歯痒い…

  2. MonMon より:

    災害の悲惨さには呆然とするばかりです。
    ところで、トヨタ中央研究所の隣に今はトヨタホーム管轄のモデル住宅PAPIがあります。もう一般公開はしていないと思います。7年前、当時の渡辺副社長(その後トヨタ社長)の案件で、この中には災害時にプリウスで発電して家に電力を供給するというプリウスの試作車もあります。
    トヨタも実用化してればねえ。今からでも遅くはないと思うのでやってほしい。

  3. ナゴヤっ子 より:

    風前のともしびだった管総理&政権にとって、神風が吹いたような大災害ですね…管総理が延命してしまうのはある意味で日本にとっては別の災害です。
    この地方から回せる電力にはかなり限りがあるため、愛知県知事は経済が萎縮することを嫌って節電自粛の撤廃や、ふだんと変わらない経済活動を呼びかけました。
    しかしトヨタが期限が切れる派遣従業員を大量に整理する予定ですので、それによる県の消費人口の減少が、愛知県内の小売業へ少なくない影響を与え始めています。工場再開の目処がたたない今は二重区とも言えます。
    日本にとっても一刻も早く元気なトヨタになっていただきたいです。

  4. G35X より:

    国沢さんの仰るとおり安全対策の不備が今回の事故の原因ですね。 法律で定められている安全基準の最低限で全施設が設計されているのではないでしょうか? そもそもその法律も業界寄りの内容でしょう。 二の矢、三の矢がダメで、もう後がないポンプの電源用ディーゼル発電機が係員が目を離しているうちに燃料切れとは、いかに東電がたるんでいる組織であるかが判ります。 この期に望んでも若造の広報員に説明させ、責任者として社長が記者会見に常に出てこない… 情けない話です。 独占の上に胡坐をかいた無責任な官僚組織が緊急の際いかに無力かを国民は改めて認識しました。 東電に比べてトヨタのリコール騒ぎの際は、技術担当重役が火に油をを注ぐような発言をした後、すぐに豊田章男社長がトヨタ社の顔として表に立ったのとは対照的です。
    プリウスやクラリティーを非常の際の電源とする… 当然ですね、小生のハイブリッド カムリには12ボルト出力しかないので、500ワットのインバーターを積んで非常用に備えています。 インバーターは数千円と安価なので、全ての車に交流100ボルト出力を標準設定しておいてもバチはあたりません。 それにつけても疑問に思うのはパナソニックと東京ガスのエネファームは電力網から電気が来ていないとガス発電ができないよう設計されていることです。即ち、現在のエネファームはUPSとして使えないのです。 電力業界の陰謀でしょうか? 100キロワットもの出力を持つクラリティーの燃料電池に比べれば、1キロワット以下の家庭用都市ガス燃料電池は既に実用性があります。 これに、もうすぐ出る住友電工の低温ナトリューム電地をバッファーとして併用すれば、一般家庭では電力網のお世話にならずに常時オール家電生活を営むことができます。 屋根上太陽電池を併用すれば尚可です。

  5. ゲイン より:

    15日の日経平均株価の終値が8600円ちょっとでした。ほとんど東京電力の電力供給事情と福島第一原発の事故に問題からしょうか。
    明日も同様に株価下落なら大変な事だと思います。製造拠点の西日本移動でしょうか?パーツ供給が出来れば可能かもしれませんが、明るい報道もありませんし見通し暗いですね。

このページの先頭へ