5G技術を使った遠隔運転の実証実験が始まるようだ

レジェンドでレベル3の自動運転を体験したが、記事にも書いた通り生きてる間に実現するとは思っていなかった。しかし今のところ限られた条件だし、連続して使える時間も短い。次の段階に進むまで10年くらい掛かりそうですね、と思っていたら、5Gを使った新しいコンセプトの自動運転が本日から実証試験を始めるという。内容を聞いて「なるほど!」。

最新のクルマはアクセルが電子スロットル。ブレーキも電子コントロール。ハンドルだって電動となっている。自動運転可能なハードを持ってます。一番難しいのAI技術。10年や20年くらい掛かるんじゃないかと思っている。ところが新しい技術は、すぐにでも実用化出来そう。簡単に説明すると、2時間の映画も2秒でダウンロード出来るほどの通信速度を持つ5G使った遠隔運転です。

例えばお酒を飲んだとする。センターへ連絡すると「実車に乗っているような視覚や感覚」のドライビングシートにオペレーターが待機している。5Gで依頼者の車両とコネクト。遠隔で運転を開始する。今やF1ですらシミュレーターで練習するほど。フルアタックですら実車と0,1秒程度の差しか出ないという。5Gだと遠隔でも操作のタイムラグは”ほぼ”存在しないそうな。

VRゴーグルで運転している時と全く同じ状況が見えるし、シートにも車両センサーの情報を元にした入力が入るためクルマを運転しているのと同じ感覚になる。車両側に付いている運転アシスト機能が活きているため自動ブレーキなどはそのまま稼働。考え方としちゃ「運転代行」。既存の自動運転レベルだと区分できない。また、事故時の責任は遠隔操作ドライバーになる。

当面は訓練されたドライバーが遠隔操作することになりそうだけれど、5Gの次の6Gになるとさらに実物とバーチャルの差が無くなる。特殊な訓練をしなくても普通のクルマに乗っているときと同じように運転可能らしい。このレベルになったら運転センターじゃなく誰でも遠隔操縦出来る。自分の子供の送迎を自宅にいながら出来るし、飲んだ旦那のクルマを奥さんが遠隔運転してもいい。

考えてみたら自動運転よりずっと現実的だと思う。問題は5G通信の精度ながら、実証試験を行う地域は最低で3つのアンテナから受信出来るという。5G通信可能な地域が増えて行くと、運行可能な場所も増えて行く。ちなみに当面オペレーターにはタクシーと同じ2種免許の他、20時間の遠隔操縦教習を条件とするようだ。海外との時差調整のため本日の夜23時に詳細が発表される。

 

<おすすめ記事>

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ