B737 MAX8 2機目が墜落! 出張などで乗るときは違う機を!

2017年5月から就航しているB737の新世代機『MAX8』が早くも2機墜落した。すでに240機ほど就航しており(日本のエアラインも次期の主力機として多数発注しているもののまだ納機されていない)、運航コスト低いということから途上国や新興国、LCCなどに好んで使われているため乗った人も多いと思う。今後搭乗機がMAX8なら再考をすすめたい。

以下、詳しく紹介しよう。1機目はインドネシアのライオンエアの機体。ジャカルタ空港を離陸した直後に墜落し乗員と乗客189名が無くなっている。フライトレコーダーにより原因が判明。MAX8から失速を自動的に防止する機能を入れてます。失速しそうになると本来なら機首を下げる操作が基本なのだけれど、墜落に至った事故の大半は機首上げしてる。

機首上げするとさらに速度落ちるため、やがて本当に失速して墜落する。MAX8は失速しそうになると自動で機首下げ操作を行い、パイロットのミスをカバーしてくれるというもの。ライオンエアの事故は離陸し1000mに達しフラップを引っ込めた時点で失速防止装置が勝手に稼働した。すなわち機首下げしようとしたワケ。当然ながらパイロットは逆らう。

何と10分に26回も自動機首下げとパイロットの機首上げ操作が”戦った”という。結局自動機首下げとの勝負に負け、800km/hで海面に衝突している。ここまで読んでボーイングに詳しい人なら「待てよ」と思うことだろう。ボーイングの設計思想は、機械優先のエアバスと違い人と機械が戦うハメになったら人を優先するようになっているのだった。

この手のトラブルで落ちた事故、エアバスでは何例かある。名古屋空港で墜落した中華航空のエアバスA300もフライバイワイヤとパイロットが戦った後、コントロール不能になって落ちた。今やエアバスも人間の操作がオーバーライドする方を選んでいるなか、なぜボーイングはそんな制御方法を選んだんだろうか。当然ながらライオンエアの事故で対策してます。

今回落ちたエチオピア航空の事故も前回と非常ににている。離陸直後の高度2400mくらいで上昇しなくなり、速度のみ上がっていってます。上昇にパワーを使わなければ加速していくのみ。しばらく高度上がらない状況が続いた後、墜落している。事故のパターンとしてはライオンエアの時と同じと考えていいかもしれません。対策出来ていなかった、ということ。

こういったタイプの事故、原因が完全に判明するまで危険。MAX8を70機ほど就航させている中国などは運航停止にしたという。ただ再開されても、2度あることは3度あると言われます。しばらく新しい世代のB737(上の写真の通り主翼端のウイングレット形状に特徴あるためすぐ解る)には乗らない方がいいと考える。事前の機種チェックを忘れず。

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