F1にWRC、富士で24時間耐久レースの全日本ラリー。一番の注目はWRCの勝田選手

今週末は様々なモータースポーツイベントが開催されている。土曜日の夜なんかポルトガルで行われているWRCを見ながらF1モナコの予選。さらに富士の24時間耐久レースの状況をチェックしつつ全日本ラリーのリザルトなど。その中で一番の「凄いね!」がWRCの勝田選手です! 昨シーズンの最終戦からトップカテゴリーのWRカーでフル参戦してるのだけれど、最初はお客さん的でした。

WRC関係者の皆さんの意見をまとめると「実績や実力的には本来WRカーに乗れるレベルのドライバーじゃないけれどトヨタの強い意思でシートを得られた」というもの。昨年最終戦でSSベストを奪取したものの「チャンピオンも決まっていてTOPドライバーがホンキ出してないから」。大健闘した開幕戦モンテカルロもリザルト的には「下のクラスに負けないで良かったね」といった反応。

ただ私は最終戦でのSSベストを見て「これは!」と感じた。ベストカーのレポートなどで「モンテカルロも光るSSがあり100点満点を付ける」と書いた。リザルトだけ見たらモンテカルロと同じ6位だった第2戦フィンランドでは上位陣と秒差のバトルを繰り広げている。確かに少し負けているため6位だったものの、タイム差はホントの僅か。同じ土俵で戦えており、シビれましたね!

前回のクロアチア6位。値千金の6位です! 全ドライバーがマジで攻めたSSでトップタイム! この1本でWRC関係者の評価はコペ転しましたね! 何より明るい。礼儀正しい。メディアのインタビューも素直。オゴらない。ヨーロッパじゃF1の角田選手とよく比較されるらしいが、好感度や評価は当初と180度変わり圧倒的に勝田選手が高いという。映像を見てると視聴者にも伝わる。

そしてポルトガルです! F3ドライバーからラリーに切り換えた勝田選手にとって得意じゃないだろう、と言われていた滑り易いグラベルラリーで、何とトヨタのワークスドライバー達と互角の速さを見せている! 2日目の土曜日終わった時点でオジエと1,5秒差の総合4位! 5位のフルモー選手に3分16秒差を付けている。このまま4位に入れば「素晴らしい!」という以外無し!

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ちなみに土曜日最終のスーパーSSではトヨタ勢のTOP。総合で3番手という切れの良い走りを見せた。もうですね、ラリーファンとしちゃ夢を見ているようなリザルトが昨年最終戦からず~っと続いている。ちなみにお父さんの勝田範彦選手も全日本ラリーでシュコダには届かないものの、国産車勢じゃTOPの総合2位。ということで午後から始まるポルトガル最終日が楽しみ!

F1はホンダエンジンが久々にフロントローに並ぶ。れば/たらは言わないモータースポーツながら、予選最後にフェラーリがクラッシュ赤旗になってなかったらフェルスタッペンはポールだったかもしれません。モナコGP、車両もさることながらドライバーの技量に大きく左右される。ここで速いドライバーってカコ良い! そしてチームメイトとのタイム差が注目されます。

スタートで前に出られたら逃げ切れる!

「やっぱり!」という評価だったのがフェルスタッペン。同じレッドブルのペレスに1秒の差を付けた! もう圧倒的でしょう! そしてアルファタウリのガスリー。フェラーリ、メルセデス、レッドブルの3強に入り込む予選6位。16位に終わったチームメイトの角田選手はメディアやチームから少しばかり厳しい評価を受けることを覚悟しなくちゃならない。最初の試練ですね。

角田選手、開幕戦は大いなる存在感を見せたものの、その後、ミスを繰り返したりチームに対する不満を爆発させたりするなど評価は右肩下がり。ここはアルファタウリのトストさんと絶大なる信頼関係にあるホンダのマネージャーである山本雅史さんの出番だ。角田選手を上手にコントロールして上げて欲しい--ということはすでにやってると思うので、2~3レース見守りたい。

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