インホイールモーター、その後どうなった?

インホイールモーターという技術はご存じだと思う。ホイールにモーターを組み込んだ駆動システムだ。すでに電動アシスト自転車や電気バイクなど、基本的にインホイールモーター(ハブモーターとも呼ばれる)を採用している。デフもドライブシャフトも不要になるため、軽量化ができるし、部品点数だって大幅に減らせるメリットを持つ。

4輪車の場合、4つの車軸をインホイールモーターにすることで、駆動系はホイールだけで完結する。また、前後左右の駆動力配分だって自由自在。いわゆる「トルクベタリング」(戦車のように左右の駆動力差で曲がる技術)も簡単にできる。実際、ランエボMiEV等、試作車には数多く使われており、効能も確認されています。

しかし! 依然として実車に採用されるという方向とならない。すでに世界中で100車種以上の市販電気自動車があると思われるが、インホイールモーターを採用したメジャーブランドは存在せず(超小型中華電気自動車には採用例あり)。なぜインホイールモーターを使わないのだろうか? 以下、いくつか理由を紹介したい。<続きを読む>

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