レース初陣は少し宿題を貰った感じでございました(12日)

9時前にスパ西浦サーキットへ。このサーキット、トヨタが社内研修などでよく使っていることもあり、ミライや燃料電池の開発担当の人から広報部を通じて「見に行ってもいいですか?」。もちろんコチトラ完全に人手不足。永田と、知多半島の住んでるナンケイという半弟子の3人体制だったこともあり「来るなら手伝って頂けると嬉しいです」。すると「何人か行けそうです」。

数日後「もしよろしければ計測機器など搭載させて頂いていいでしょうか?」。聞けば、燃料電池技術はまだまだ解らない部分も多く、特に競技のような高負荷状況でのデータが取れたら今後の改良に役立つそうな。こらもう望むところ。残念なことに「パワーアップするようなアイテムはないですけど」とクギを刺されてしまいました。燃料電池技術、パワーアップの段階では無いらしい。

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ただ人手不足は解消されました。朝から3人、昼から5人ほど手伝いにきてくれ、WRCドイツや昨年の全日本ラリーで悩まされた熱によってセーブモードに入らないように、エアコンの冷気をダクトで走行用電池に送ったり、ラジエターの簡易冷却アタッチメントを付けたりしてくれる。そして燃料電池の稼働ログを取るための計測機器も。端から見れば「凄いことやってる!」に見える?

予選は水素不足になることを考え2ラップでコース覚え、1ラップアタックして戻る。するとどうよ! 予想を大幅に下回る6番手。しくしく。ダントツで速い86に5秒離されただけでなく、同じミライで出ている日本自動車大学校の金井選手にも2秒負けた。グリップしないのでエア圧みたら、スンゴク高い。フロントなんか350と335だって。永田がエアゲージを読み間違えてた。

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予選は冷間310で走り出して泣

ということでスターティンググリッド。リーフやi3も前にいます。実際、コーナーからの立ち上がり加速なんか、電気自動車勢速い。ただエネルギー搭載量は燃料電池車の方が多いため、レースになればたくさん電池積んでいる86と同じミライがライバルです。ということでスタートだ。ムカシから混戦得意なので、1コーナーを立ち上がった時点で86とAJAJ会長こもださんのi3に続く3位。

3ラップ目でi3をかわし、全開で86を追いかける。今度はエアもキチンと合わせたからコーナー行けます! 真後ろにミライが居るのだけれど、1コーナーから立体交差までの高速区間やS字コーナーは少し離せるものの、立ち上がり加速でジワジワ追いついてきます。日本自動車大学校のミライはノーマルより35kg軽く、私のミライがノーマルより50kg重い。その差でございますね。

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GTウイングは単に空気抵抗増えるのみ(泣)

車高やセッティングは全日本ラリーに出たまんま。喜多見さんがサーキットもそのままで良いと判断したのだろう。確かにコーナリング速度で優位。けれど立ち上がり加速が悪い分をカバーしようとするなら、ライバルと同じく30mm程度低くしたいトコロ。当然ながら車高調整付きだから、7月31日のツインリンクもてぎまでには対応しようと思う。

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レースは全体のエネルギーマネージメントを考えペースダウンした86を1度抜いてTOPになったものの、ついに恐れていたセーブモードに入ってしまいました。最終コーナーで燃料電池警告灯が点いてハッキリ加速悪くなる。当然ながらピタリと後ろについていたミライに抜かれ、後はずっとセーブモードのまま。やがて86にも抜かれ、3位でありました。

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後でデータを分析したら、最初から軽いセーブモードに入っていたそうな。ちなみにレース後に日本自動車大学校の金井選手に聞いたら「一度もセーブモードには入らなかったです」。疑われるのはスピーカーか? ラジエターの前にWRCドイツで使ったスピーカーが付いてる。これで風の流れが変わっている可能性ある。次戦までにチェックします。

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