航空機技術で中国に負ける~っ(2日)

我が国は『X-2』(心神という呼び方が多い)というステルス戦闘機のスタディモデルを作り、実証飛行も始めている。第5世代ということなので、F-22ラプターと同じステルス性能ということ。ちなみに詳細なスペックは公表されていないものの、この世代のステルス性能たるや強烈らしく、カブト虫~小鳥程度の反応しかないそうな。現代のレーダーだと事実上補足出来ない。

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防衛省の広報写真

残念ながらX-2は実用にならない。あまりに小さいからだ。ステルスはミサイルなどの武器を外に搭載するとデコボコになるためレーダーでハッキリ写る。そこで胴体内に収納せねばならず、必然的に大きくなってしまうのである。加えて三菱重工の最近の流れなのか開発は遅れ気味。本来なら2015年3月までの初飛行を予定していたが、1年遅れた。

閑話休題。中国である。何と! ステルス戦闘機『J-20』を、香港の隣の珠海で行われた航空ショーに於いて飛行展示してきた! 詳細なスペックは不明ながら、第5世代のステルス性能を持つと言われており、中国製と思われるエンジンを搭載。機体サイズもF-22より大きい! ロングディスタンスのミサイルを何発か機体内部に搭載できることだろう。

この機体が実戦配備されたら、我が国の防空能力は相当厳しくなることが想定される。こう書くと「熱で解るだろう」と思うだろうけれど、そもそもステルスは見つからないため空気抵抗によって発熱する高速では飛ばない。巡航中なら排気ガスも真後ろでないと高熱にならないのだった。日本のメディアはほとんど報じないけれど、相当厳しい状況だ。

威勢の良いヒトは中国と戦って勝てると思っているようだけれど、おそらく今日明日勝負してトントン。J-20の実戦配備は2017年らしい。2~3年で手も足も出なくなると考えます。工業技術で一番食い下がっていける可能性があるのは自動車産業ながら、これまた押され気味で厳しい。日本の総力を挙げ、新しい世代の自動車を開発しないとアカンです。

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