国交省が作ったシロウト監修の自動ブレーキ貶しの動画に腹抱えて笑いながら怒る

国交省が「自動ブレーキは万能じゃない」という動画を作りユーチューバー(ぷっ! 広告出る設定)になった。内容を見るのは時間のムダなのでどうでもいいけれど、システムをドコからか聞きかじっただけのドシロウトが監修したらしく、最初から突っ込みドコロばかりで腹抱えて笑う。国交省、酷いと思っていたけれど、ここまでとは! けっこう重症でございます。

例えばアイサイトが逆光時に作動せず突っ込むという場面。厳しい状況でもキチンと反応しているのだけれど、途中から40年ハンドル握っていても体験したことないほどの「運転すら出来なくなるような酷い状況」になる。普通なら怖くなり100%徐行するだろう。加えてかなり厳しくなっても稼働してる。やがて本当にナニも見えなくなり、稼働停止してダミーに突っ込む。

はたまた高い性能持つセレナについちゃ、12%という「道路に許される最大の勾配」の下り&速度をあえて隠し、ダミーに突っ込ませている。キッキリ急ブレーキは掛けているし、12%の下り坂をあんなスピードで走るなんて馬鹿。30km/h以上で稼働しない初期型デミオなど「規定速度以上だと障害物を検知できない」と紹介してるのに、デミオのインパネに検知マーク出てる。

その他、雪道ミューで止まれない等々、貶すことしかアタマに無いような作りだったりします。本来ならどんな自動ブレーキでもひとくくりにさせちゃってる国交省に責任あると思う。レーザーしか使ってないのに「レーダーブレーキサポート」を許しておいて、性能良い自動ブレーキを貶すなんて酷い(マツダなんか頑張ってるのに今は売ってないクルマ出して貶す)。

専門家なら動画の最初から「信用出来ませんね」と看過することだろう。というのも国交省に340件の不具合報告があったそうな。内訳は259件の「勝手な作動」と88件の「作動しない」(82件は事故)だという。「作動したが追突した」というケースは3件ということらしい。こらあり得ないです。国交省自ら言う「衝突被害低減ブレーキ」が稼働したのに衝突したケース無し。

これを読んで「衝突被害低減ブレーキ」だから減速して突っ込んだのは不具合じゃないでしょ、と思うだろうが、おそらく事故起こした人は減速したかどうかなど解らない。アンケートに答えるなら、おそらく多くの人は「作動しなかった」を選ぶことだろう。

繰り返す。国交省にやって頂きたいのは、今までダメなシステムまで同じ自動ブレーキとしてきた是正にある。素晴らしい事故回避性能持つ自動ブレーキは本当に役立つ。一方、25km/hでも止まれない自動ブレーキなんか気休め。なのに今回の動画見ると、頑張っているメーカーの車両ばっかり使っており、熱心じゃないダイハツや、誇大広告のスズキは出ていない。酷いです。

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