中国のGM車

日本のメディアでは「中国ではGMが好調」と伝えているようだけれど、現実を見ると若干状況違う。中国で売っているGM車、いわゆる私たちが認識しているモデルじゃありません。というか「見たことのないクルマばかり」と表現すべきかと。日本でワゴンRワイドをGM車として売っているようなモノです。

街中で見かけるGM車は、韓国の大宇で開発されたモデルを中国の工場で作っていたり、オペルベースだったり。大半が小型車。GM本社は上前をハネているだけなのだけれど、投資不要なのでけっこうオイシイ商売になっているようだ。おそらくこういった商売を全世界的で行いたいのだろう。

西洋的な価値観からすれば「身体を使う仕事=神様が与えた試練」だからして、可能な限り労力を掛けないことをもってベストとする。したがってリゾート地からワイン飲みつつ株などを動かし、お金儲けるのがスマートなのだった。「韓国人と中国人を実働部隊とし利益を上げる」なんて最高の流れ。

一方日本は天皇陛下自ら田植えなどされるほどで「働く人は偉い」の国。むしろ有能な人ほど現場に出たがる。逆に人を使うのは下手ですけど。おそらく「虚業」(モノやお金を動かして利潤を上げる)についちゃ西洋的な価値観が圧勝。「モノ作り」じゃ日本的な価値観が優勢なんだと思う。

やがて中国人や韓国人も独自で勝負したくなるに違いない。今はGMから得るもの(ノウハウや品質管理など)も多いだろうけれど、そのうち「このままじゃ永遠に日本に追いつけない」と気づくに違いない。そうなったら中国におけるGMの躍進もオシマイ。いずれにしろGMの将来は真っ暗です。

中国のモノとヒトを別の角度から見たレポートは『日々是修行で

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2 Responses to “中国のGM車”

  1. アングラ より:

    去年の秋に上海に仕事の関係で行きました。
    GMは大宇で開発した小型車も多かったですが、ビュイックのセダンも結構走ってましたよ。こちらも中国製でしょうけれど。

  2. ko より:

    上海お疲れ様です。
    こちら日本では週半ばの報道ステーションで、中国メーカーのパクリ車が紹介されていました。
    http://response.jp/issue/2009/0424/article123738_1.images/230097.html
    例えばデミオ。昔トヨタ某車などでも、メルセデスそっくりと揶揄されたりしていましたが、ここまでとはびっくりです。
    さて”西洋的な価値観”ですが、厳密には”ユダヤ的”価値観でしょうね。
    キリスト教、仏教、イスラム教にしても、高利貸しなど汗水かかない商売は悪とされます。
    そのような金儲けを肯定するのは、ユダヤと中国の道教的思想くらいなのではないでしょうか。
    世間では知られていませんが、実際ウォール街の金融業界はユダヤ系ばかりですし、
    タイなど東南アジアなどでの富裕層は、少数派の華僑が多いです。
    かつてアメリカ製品は優秀とされ、野球選手とかアメ車に乗るのがステータスだったと聞きます。
    日本も、もの作りから金融経済へ(お金がすべて)とならないことを願いたいです。

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