ダイソンは電気自動車を作れるか?
掃除機に代表されるイギリスの家電メーカー『ダイソン』が電気自動車に参入するというニュースに接した。3000億円を投じて開発し、2020年までに販売を開始するという。実現可能か? 結論から書くと可能だと思う。もちろんイギリスに工場を作るのはコスト的に得策じゃない。
開発拠点をイギリスに置き、生産は中国や東南アジアとするなら、3000億円の予算あれば年産20万台規模(このくらいの台数を目標にしないとコスト的に厳しい)の小型電気自動車用生産ラインを構築出来ることだろう。家電業界で一目置かれるダイソンのアイデア活かせば興味深い。
もちろんベースになるのは自動車メーカーだ。今や日本人を筆頭に自動車関係のレベル高い技術者がたくさんフリーランスになってます。中国の自動車産業が飛躍的に進んだのも、全て日本人の技術者によるもの。テスラでさえベースを開発してるのは自動車メーカーの技術者である。
例えば三菱自動車がクルマ作りを教えた『プロトン』あたりと組んでマレーシアに生産拠点を置き、日本の生産技術とイギリスのアイデアをミックスさせた電気自動車など作ったら、相当レベル高い内容になると思う。マレーシア政府としたって電気自動車の生産国になることは大いに望ましい。
イギリス企業であればインドと組む選択肢だってあるだろう。生産コストだけ考えたら最も有利。インド人の頭脳は明晰だから、中国に負けない電気自動車を作れると思う‥‥と書いたものの、2020年に販売するとなれば、新しい工場を建てるというゼロスタートは間に合わないだろう。
となれば売りに出た自動車メーカーの工場を居抜きで買うのが最も手っ取り早い。マツダあたりが生産整備の新しいメキシコ工場をダイソンに居抜きで売るようなことになれば、イッキに現実味を帯びてくる。最大の課題は販売網か? これまたどこかの自動車メーカーと組めばなんとかなる。
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