新しいセレナ。従来型の弱点を3列目シートの使い勝手以外、ほぼ対応してきた
新型セレナの発表は2022年11月に行われたのだけれど、売れ筋になる「e-POWER」モデルについていえば「少し遅れます」というアナウンスが日産からされていた。当初「来春」と発表されており、2023年3月早々かと思いきや、計画に遅れが出ていたようで、ようやく4月20日の発売ということになった。
テストコースで試乗したプロトタイプの印象は以前にお届けしたが、6月に入ってメディア向け試乗会がやっと行われたので、公道に乗ってみた際の印象について改めてレポートしてみたい。1台目の試乗車は、高速道路でハンズフリー走行が出来る先進運転支援機能「プロパイロット2.0」搭載の最上級グレード「セレナ e-POWER ルキシオン」から。ボタンシフトに変わったDレンジをセレクトして走り出すと、あらら! なかなかエンジンが掛からない。
先代セレナの場合、走り出してタイヤが2~3転がりすると「ぐもももも~っ」という音を出してエンジンが掛かった。せっかくのモーターの静かさも、早々にエンジンの起動で台無しにしてくれるのがちょっと残念だった。その点、e-POWERが第二世代に移行した新しいセレナに乗ると、なかなかエンジンも掛からない。ハイブリッドの平均レベルからすると、2倍くらいモーターだけで走る感じが続く。<続きを読む>
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