カートップ誌の取材で5台比較試乗しました。やっぱ一度に乗るといろんな発見が! 紙媒体、価値あり!

今や自動車関連メディアも圧倒的にWebが主役になった。私は有り難いことに紙媒体からも仕事を貰っているけれど、総合的に評価するなら絶滅危惧種です。速報性無く、何より有料だ。無料でたくさんの情報を入手出来る昨今の流れと逆行している。さて。一昨日、カートップ誌の仕事で久しぶりに乗り比べ企画をやった。不思議なことにWeb媒体、クルマを集めての比較試乗ってしない。

なぜか? Web媒体の場合、1記事毎の効率を考えがち。記事を1本上げたとしよう。何らかの検索に引っかかり、たくさん見てくれれば1本の記事で何十万円の収入になる。けれど読まれなければ、大手のWebですら1万人も見てくれない。そんな記事に取材費を30万円掛けるなんてありえない。ギャンブルみたいなものですから。クルマを5台集めて取材したら、最低で30万円コース。

まぁやらないです。されど紙媒体だと伝統芸だ。カートップの取材も試乗車5台。当然ながらドライバー5人必要だ。広報車なので、メ-カー指定の場所まで取りに行き、洗って満タンにして返却する。その分の手間賃必要。それにカメラマンや私のような書き手も現場にこなくちゃならない。今回場所が千葉なのでガソリン代+高速代は1台あたり1万円くらいでしょうが。

で、どうか。やっぱり比較試乗って素晴らしいと思った! 先日、エンジン誌の企画でBMWのMを4台乗り比べた時もそうだったけれど、個性や違いがくっきり解る! もっといえば揃えることで全体のポジショニングなども考えさせられます。原稿にもしっかりニュアンス出るし、今回は燃費を計測したのだけれど、同じ条件での目安だってしっかり出る。単独試乗だと難しいです。

どんなクルマの比較試乗かといえば、今や売れ筋のPHVとハイブリッド5車種です。具体的な車種は企画に内容をバラしちゃうので。といってもプリウスPHEV、写っちゃってますね。良いクルマと駄目なクルマ‥‥こういう言い方はダメか。良いクルマとそれなりのクルマがハッキリ解った。役に立つバイヤーズガイドになる。遠からずWeb媒体でも比較試乗をするようになるかもしれません。

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