東南アジアの原油不足で日本の自動車工場が生産休止に追い込まれるまで秒読みになってきた
アメリカのイラン攻撃から1ヶ月。ホルムズ海峡経由の原油比率が高いアジアはいよいよ厳しくなってきた。自動車メーカーに聞くと、まず東南アジアの工場稼働率が落ちると言う。例えばタイ工場からから調達しているタイヤ。原料の半分近くは石油。ダンロップのように原油由来の素材を使わないタイヤもあるけれど、すぐ対応することなど出来ない。
さらに樹脂部品やワイヤーハーネスなどに使われる被覆素材なども石油由来。御存知の通り自動車は一つの部品が足りなくても作れない。現在進行形で調達担当部門はフル対応しているようだけれど、そもそも国や企業によって材料のストック量が解りにくい。どの国のどんな部品が作れなくなるのか、把握するのに苦労しているようだ。持って1ヶ月か?
こういった記事を読んで「紅海まで届いているサウジアラビアのパイプラインから買える」みたいな情報を真に受ける人もいるようだけれど、フルキャパシティで1日700万バレル。以前も書いた通り1日の消費量300万バレルという日本向けに出してくれればいいけれど、東南アジアや欧州だって石油は必要。東南アジアの工場が止めれば日本でクルマを作れない。
また、紅海で積み込んだとしても現在フーシ派が日本に近い側の海峡を封鎖しており『スエズマックス』と呼ばれる航行制限のあるスエズ運河を回らないとならない。ホルムズ海峡やマラッカ海峡を通過できるタンカーは31万載荷トンを使い、ホルムズ海峡経由なら20日間程度。スエズ運河経由だと50日。つまり今の6倍程度のタンカーが必要になってくる。明らかに無理だ。
総合して考えると、タンカーの用船がボトルネックになってくる。我が国の300万バレル/日という原油消費量からすれば、31万載荷トン級で年間577隻分。50日で往復するとして78隻使っていことになる。スエズマックス使い喜望峰回りにすれば468隻のスエズマックス級タンカーを運用しなくちゃならない。どんなに頑張ったって日本の必要量の20%確保出来れば上等だ。
打てる手は4つ。他力本願であれば、1)アメリカが戦争を止め、イランが納得する。2)アメリカが完全勝利することながら、両方短期的には無理。日本が出来ることに限ると、3)友好国のポジションをキープしてホルムズ海峡を通らせて貰う。4)アメリカを説得して戦争を終わらせる。となる。どれも難しそうだ。唯一の望みはアメリカ国内の反対運動。地上戦になれば戦死者を避けられまい。
トランプ大統領をひきづり下ろせるのはアメリカ国民だけ。11月に行われる中間選挙、厳しいと思う。私らが出来ることは「半年程度の石油不足に備えよう!」です。不足しそうなものを書くと買い占めを誘導することになってしまう。自ら想像してください。ちなみに私は仕事無くなったら釣り。ということで半年分の釣り道具をストックしておきます(笑)。
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何だか戦時下だということを
痛切させられますな。
ガソリン携行缶買って僅かながら
ガソリン備蓄してエブリイでなく
PCXで移動する事にしよう。