赤信号と一時停止での自動ブレーキをすぐ導入すべし!

池袋の暴走に代表される「信号を無視し横断歩道を渡っている人をはねる」という事故が減らない。このタイプの事故、歩行者は安心しているため、被害も大きくなってしまう。多くのメディアは高齢者問題だと指摘しているけれど、信号無視や一時停止無視に起因する事故という点で考えると高齢者以外でも発生してます。23日に木更津で信号無視のため女児が無くなった事故、49歳だった。

事故を減らすならもっと簡単な方法がある。自動ブレーキを赤信号や一時停止でも稼働出来るようにすればいい。今や自動ブレーキの装着率は車種にもよるけれどトヨタやホンダ、スバルなど軒並み90%を超えてます。現在、信号や一時停止で自動ブレーキを掛けることを国交省が許していないけれど、認めてくれれば高齢者の免許対策よりずっと早いペースで安全性が担保されるだろう。

ちなみにスバルのアイサイトなどはすでに赤信号を認識させている。現状での機能は限られてますが、取り扱い説明書に赤信号に対しての反応を紹介してます。ホンダや日産なども一時停止の標識を認識させており、標識のアイコンをインパネに表示させているほど。そもそも信号や一時停止標識の視認は、自動運転技術の基本。こういった標識を認知してのブレーキ制御は容易だ。

自動ブレーキの採用によりスバルやトヨタ、ボルボなどは追突事故の80%を防ぐ効果があったという発表をしている。信号や一時停止標識などの視認は「停止している車両」の判定よりずっと簡単だという。自動車メーカーに聞くと「赤信号や一時停止標識を認識したらアクセルを戻す。ブレーキを踏まずに通過しようとしたら自動ブレーキを掛けて停車させることなどすぐ出来ます」。

実は国交省は信号からビーコンを飛ばし、車両に搭載した機器で情報受け取ってブレーキ掛けると『ITS』というシステムを独自に開発している。車両が勝手に信号を検知してブレーキ掛けるシステムを認可すると、ITSなど不要になってしまう。100歩譲ってITSが早期に普及するなら、システム完成を持つのも良い。ただ全国の信号/一時停止や車両に普及させるのは時間掛かかる。

そもそも自動ブレーキも日産が2000年に開発出来ていたが、ボルボに迫られる2009年まで認可していないという”実績”を持つ。赤信号と一時停止標識に対する自動ブレーキを認可しないのも根っ子は同じ。早期実現には有力議員さんの尽力が必要だと思う。現在の国交相は公明党の石井議員。この大臣が動いてくれたら素晴らしい事故防止策に行ったという評価になることだろう。

 

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