ナフサは来年まで持つ、と言ってるけれど海外から調達してるナフサ由来製品はどうなるの?
石油関連物資の状況、大雑把な予想ができるようになってきました。まず物資不足になるのは2~3年程度。その間もお金さえ余分に払えば調達可能ということになりそう。この2点さえ認識しておけば、うろたえる必要ないと思う。一番不安なのって「どうなるか見通せない」ことであり、予想できるようになったら準備したり我慢したりすればいいだけですから。
最大3年間の根拠だけれど、UAEがOPECから脱退したことに尽きる。今まで油価はサウジアラビアがコントロールしてきたと言って良い。たくさん掘ろうとしても油価を維持しようとするサウジアラビアがブレーキ掛けてきた。UAEとしちゃもっと掘りたかった。だからこそOPECから脱退したのである。そして我が国はUAEにとって「最初に原油を買ってくれた国」です。
現在もUAEは日本にとって最大の原油購入先だ(僅差でサウジアラビア)。今まではペルシャ湾の中にある積み出し港を使っていたものの、アメリカのイラン攻撃後、ペルシャ湾の外側にあるフジャイラ港までパイプラインで運んだ原油を積み込んでる。ただ現時点では積み出し量が180万バレル/日しかない。全量日本向けとはいかないだろうから、半分買えれば御の字か。
ホルムズ海峡が不安定のままだったり、通行料を取られるようになればフジャイラ港での積み出し能力を上げたほうがいい。すでにパイプラインの増設に着手していると聞いた。2年すれば供給量が増え始めるだろう。5年経つとさらに供給能力を増やせる。日本にとってUAEのポジジョンは間違いなく高くなると思う。となれば危機感を持つのがサウジアラビアである。
これまた紅海に面するヤンブー港までのパイプラインの容量を700万バレル/日から増量すべく動き始めている。サウジアラビアにとっても日本はお得意さん。ここでUAEにシェアを取られたら厳しいですから。徐々に燃料としての石油は需要が減っていくだろうけれど、それ以外の石油由来素材はニーズ大きい。早ければ2年。3年もすれば安定供給されるようになる。
問題はそれまでの間だ。現在もフジャイラとヤンブーは機能しているものの、イランがやけくそになって攻撃を始めたら(実際、両方とも攻撃された)、いかんともしがたい。加えて高市政権は「来年までナフサは問題ない!」と胸を張るが、ナフサ由来の製品を見ると、日本で作られているだけではない。自動車の樹脂部品や、ワイヤーハーネスなど海外から調達している。
ナフサではないもののタイヤだって原油無いと作れない。政府がいくら在庫を吐き出せといっても、外国の企業には通じないです。中国から輸入しているナフサ由来の製品も多い。したがってホルムズ海峡が開かない限り2~3年は調達に苦労するだろう。それでもお金さえ出せば入手できる。ホルムズ海峡を通る原油は世界の流通量の20%程度。世界規模で見たら耐えられる。
されどアジア向けは80%がホルムズ海峡を通る。その分のナフサも調達できないといかんともしがたい。出光丸の通過は我が国が仲裁は入れる素晴らしいチャンスだったけれど、残念ながら見逃した。2~3年間、頑張りましょう。トンネルの出口は見えてます。直近の高騰は避けられないです。不足が伝えられるエンジンオイル系もお金さえ出せば買える。
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