アメリカで韓国車が好調?

ビッグ3も日本勢も軒並み販売台数を大幅に落としている中、韓国車は対前年比を超えるイキオイで売れている。なぜか? 凄い売り方をしているからだ。まず基本的に韓国の通貨ウォンが猛烈に安い。最高値の頃からすれば3分の2といったイメージ。当然ながら値下げ出来る余地が日本車より圧倒的に多いです。

その優位さを活かし、二つの販売戦略を進めている。一つが激しい値引き販売。韓国車の値引き、直近だと日本車と比べ倍に達しているから凄い! 200万円のクルマなら50万円引きという感じ。しかも最近の韓国車、衝突安全性などでも満点を取るようになるなど、品質面で大幅に向上してきた。

ウォン高の頃は日本車と同等の価格で販売しなければならず、売り行きが落ち込んだものの、同じ車格と装備内容のクルマで15〜20%安い現在、なかなかの競争力を持つに至ったと考える。二つ目が「失業したらクルマを返してくれればOK」という破格のローンを打ち出したこと。これが大いにウケてるらしい。

当初日本勢は「そんな売り方しても効果ない」と無視していたものの、韓国車のユーザーターゲットの人達からすれば大いに魅力だったらしい。というか、サブプライムローン問題以降、普通のローンだお金を貸してくれない。与信の低い人がクルマをローンで買おうとすれば韓国車しかチョイス無いワケ。

記録的なウォン安が続く限り、ビッグ3と日本車の手強いライバルになるかもしれません。ただあまり酷い値引きをするとビッグ3にダンピングで訴えられる可能性大。

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7 Responses to “アメリカで韓国車が好調?”

  1. G35X より:

    現代ジェネシスのスーパーボウル中継放送中のコマーシャルではレクサスとBMWの幹部と見立てたビジネスマンが「ホンデイ」に近い発音で絶叫しているもので、「正式な発音はこれです」と言って締めくくっていました。 以前はもっと「ホンダ」に近い発音でコマーシャルを出しており、マークも「H」が傾いたもので、少しは気が差したのでしょうか…? そのジェネシスもプロトタイプの頃はフロントグリルがベンツそっくりで、これも恥ずかしかったのか変更しました。車自身は良さそうなので、もっとまともな売り方をすればいいのに… 

  2. 匿名 より:

    韓国製品に日本からの部品供給ストップするか高い値段で売り付ければ良い

  3. ヒナ より:

     韓国車が好調に見える理由は、ある特定の車種を買うともう一台おまけで車が付いてくることによって、販売台数を稼いでいるのと、1年以内に失業したら返品に応じますという売り方をしているからです。
     ですので、販売台数だけで韓国企業を見るべきではないと思います。

  4. copen より:

    なるほど〜。
    我らがスバルも北米では前年対比で増加し好調のようですが、某クルマサイトでアウトバックを買うとインプレッサが1ドルでついてくるという記事を見ました(12月の記事ですが)。
    好調に見えるスバルにも韓国メーカー同様裏があるようでちょっと不安。
    先日の決算発表ではインセンティブは減らしていると言っていましたが・・・。
    アウトバックの販売が半減近いようなので新型の登場が待たれるところです。

  5. ZZMG より:

    現在在庫で持ってる車に関してはウォン安で安く売ることが出来きるでしょうが、近い将来多くの鋼材や部品を輸入している韓国車はウォン安のデメリットもこうむる事になるかと。
    っていうか何故に韓国は日本に輸出している車の値下げはしないんでしょうか。韓国製が多いパソコンの液晶モニターなんてここ数ヶ月で半分近くになってるというのに。

  6.   より:

    失業したら買い戻すというかなりキケンな制度でも売りまくっているようです。
    もともと「契約」という言葉が無かった韓国(韓国語でもケイヤクです)ですから、本当に買い戻しに応じてくれるのか・・・
    いずれにしても韓国はこれからが地獄です。

  7. ぴーうぃ より:

    「叩き売り」も立派な戦略だと思います。
    メーカーにとって大切なのは、叩き売りで掴んだ客をいかに本当の「顧客」に変えて行くかではないでしょうか。
    つまり、「良い買い物をした」という記憶を刻みこむこと。それには、安くても質の高い商品を売らないといけません。かつての日本車がそうであったように。
    では、日本車は何でそれに対抗するか?難しいですが、エコロジーであることがステータスになる国です。そういう国民の心をくすぐりながら地道にエコ車を売り込んで行くというのが手堅いところかな。ハイブリッドを何車種も持ってる国なんですから。エヘンっ

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