エイプリルフール?

最初に「石油を効率的に作る藻類が見つかった。量産すればリッターあたり50円になる」というニュースに接し、今日は4月1日かと思った。これまで藻類(植物ですね)からアルコールを作る、という動きこそあったものの、ダイレクトに炭化水素(ガソリンや軽油の主成分)が出来るとは知らなかった。

現在解っている情報を上げると、深さ1m。面積1ヘクタールのプールで年間1万トンの炭化水素が作れるという。2万ヘクタールあれば日本中の石油使用量と同等になるらしい。今や減反面積は100万ヘクタールある。水田なら水も引ける環境だしフラットだ。こらスンゴイことになると思う。

小中学校の25m×12mのプールで300平方m。1ヘクタールの33分の1だから、この面積だと年間330トンの炭化水素ということになる。ガソリンなら約45万L。つまり売値で2700万円ということ。製造コストなど考えても十分にペイしそうな雰囲気である。というか積極的に面白い。

ちなみにバイオエタノール燃料(植物から作ったアルコール)もガソリン1リッターあたりの熱量だと今や製造原価で50円程度。どうやら藻類のニュースを流した人達は、ガソリン価格を税込みで考えているらしい。したがってコストなど考えると、すでに実用化しているエタノールと同等です。

ここでガッカリすることはない。日本の場合、バイオエタノール作りは難しい。そもそも安価に農作物を作ることが出来ませんから。藻類なら初期投資さえ行えば、可能性大。しかも藻類は有機物を養分としている。汚濁した霞ヶ浦の水などを引けば、藻類が育ち、水はキレイになっていく。

ここまで読んで「中国なんか最高じゃないか?」と思った人も多いだろう。平地面積多く、川や湖の水質汚染に困っている地域なら理想的。国家的なプロジェクトにし、可能性を探るべきだと考える。夢もチボーも無い民主党じゃ無理でしょうけどね。頑張ればエネルギー問題は解決します。

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10 Responses to “エイプリルフール?”

  1. チチウエ より:

    この話、噂ではかなり前の段階から聞いていましたが、
    筑波大学から正式な発表があったみたいですね。
    藻が石油を精製するということは、光合成で生成するということでしょうから、
    カーボンニュートラルの考えに乗っ取れると思います。
    つまり、藻から作られた石油をいくら燃やしても大気中の二酸化炭素を増やすことはない。と。
    ただ、エネルギーのほとんどを輸入している日本がエネルギーの輸出国になるかもしれないことに対して、少しの不安がありますし、
    石油を売ることでのみ富を得ている国が今後どうなるのか、
    世界のバランスが大きく変わるかもしれませんね。
    もしかすると石油を大量に製造する日本は某国から攻撃を受け、占領される可能性も否定できません。

  2. nobu より:

    去年、NHKのサイエンスZEROと言う番組で取り上げていたと報告しましたよ。
    結局書き込みを、確認&調査すると言う行為を怠ったと言うことです。
    この藻のすごい所は絞らなくても良い事です。
    この藻、体内に出来た油を体外に出すのです。
    つまり、藻を傷つけずに油を取り出せます。
    この藻は、低栄養の状態での生成なので、国沢さんの言う汚水をそのままではダメです。
    デンソ-と慶応義塾大学とのコラボも有名です。こちらは、しぼりますが。
    オトリオコッカスと言う微細藻類の浮遊性の物だそうです。
    番組によれば、筑波大学大学院生命環境科学研究教授の渡邉 信(わたなべ まこと)さんの研究による物です。
    この藻は、航空機用から自動車・暖房まで出来ます。
    昨年、十月には米国防総省との契約で飛行機の飛行実験までしています。

  3. 小林 英弘 より:

    「石油を作る」ですか!。面白いですね〜というかそんな事が可能なんですね〜驚きです。じゃあ藻の種類によって「レギュラー藻」「ハイオク藻」なんかを育て分けるんでしょうか?(笑)。海藻は低カロリーでおいしくてガソリン問題まで解決してくれるんですね〜素晴らしいです。…まぁ某国については三代世襲に軍部にも不満が溜まって爆発寸前らしいので、「軍人と貧困民しかいない国」は黙って見てても自己崩壊するでしょう。そしたら速やかに韓国に吸収合併されて国土の大半が藻を育てるプールになるでしょう(笑)。

  4. アミーゴ5号 より:

    二酸化炭素±0、水浄化、新産業・雇用創出、エネルギー問題解消、あとは飼育環境の制約と死んだ藻をどう処理するかを解決できれば、文句ないですよね。
    都市のビルの屋上栽培を義務付ければ、ヒートアイランドも解消です。
    頑張れ、藻〜!

  5. ゲイン より:

    家は農家なので自分で育てた藻で生成された燃料使って車走らせたり、自家発電出来たなら、高いレベルの自給自足の生活ができますね。高度な文明を享受しながらの自給自足は男のロマンさえ感じます。
    資源が無いことがコンプレックスである日本の未来が切り開けたような気がしますし、CO2削減にもかなり効果的だと思います。というよりほとんどの問題が藻で解決しちゃいますね。
    あとは、実行力のある政治家が『エネルギー自給計画』とか言って良い方向に導いて欲しいです(笑)
    いっそう『新党藻』 ってのもありかもしれません。

  6. まつもとちえこ より:

    nobuさんへ質問です
    植物はまったくの門外漢なので教えて頂きたいのですが、出典の原本は以下の論文でよろしいのでしょうか?
    http://www.springerlink.com/content/c205586768068137/fulltext.pdf

  7. 阪神ファン より:

    日本には、その他にも資源がたくさん眠っていると言われています。メタンハイドレートです。
    実用化されなければ意味がありませんがね。
    目指せ!資源立国です。

  8. より:

    自分はNHKのクローズアップ現代にて以前に見た記憶があります。
    アメリカで大規模に栽培されていたと思いました。
    コストが今回のものと同等かは覚えていないですが。

  9. 真鍋清 より:

    何かと波乱はありますが、本当だとしたら喜ばしいニュースだと思います。あとは国家の創意と工夫あるのみではないでしょうか。
    お陰で「川島なお美のホームページ」への立ち入りを禁止されて参っていた小生にも血の気と活力が蘇りました。
    現実的な話、目下の所有車2009年式レクサスIS350の代替燃料仕様へのコンバージョンや2004年式ヴィッツ1300U-L(無論メインはこちら)のEV化への改造に頭を痛めなくて済むようです、とりあえずの所(笑)。

  10. F-5 より:

    この話、少し楽天的過ぎるような気がします。
    エネルギー的につじつまの合う話かどうか、きちんと裏を取ったほうが良いのではないでしょうか?

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