ダッジ・チャレンジャー

連休なので素のクルマ好きに戻って。環境の時代を目前に控え、アメリカ車に乗ってみたくて仕方ない。リンカーン・タウンカーや、フォード・クラウンビクトリアあたりなど相当魅力的なのだけれど、やっぱし『バニシング・ポイント』のダッジ・チャレンジャーであります。単純にカッコいい!

こいつを久々に個人輸入してみたくなってしまっている。なんせ1990年の『外車を100万円安く買う本』(けっこう売れました!)で個人輸入を紹介した私だけに、クルマを買うときに「国境」などという概念なんか無い。実際、5台もアメリカから買ってきましたから(乗用車3台。モーターホーム2台)。

果たしてチャレンジャーだといくらか? アメリカでの定価は2万2032ドル(約200万円)。スペックは3,5リッターの250馬力のV6+5速AT。姿勢制御装置やフルエアバッグ、アルミホイール、クルコン、パワーシートなど必要な装備が全てついている。アメリカ車、安いのだ(写真&装備表はコチラ)。

しかも現在2009年モデルの在庫一掃セール中。下を見て40万円は値引きしてくれるという。となれば160万円ってことです。こいつを日本に持ってくるといくらか? 車両の運送と通関で、およそ40万円。関税ゼロ。排気ガス検査ワクの購入と、日本仕様への改善でだいたい40万円。

240万円+登録諸費用が30万円といったイメージ。270万円で20世紀の象徴であるダッジ・チャレンジャーに乗れるなら面白い。燃費悪いと思っている人も多いだろうけれどが、100km/h巡航なら12km/Lくらい走ってくれる。趣味の対象だと割り切れば、全く問題ないでしょう。

皆さんも環境の時代に突入する前に、何か趣味のクルマを買ってみませんか? 夢を楽しめるよう、アメリカでの価格表をリンクしておきます。きっと欲しいクルマがあると思う。ポルシェ911とかベンツS400ハイブリッドも安いのだ。

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8 Responses to “ダッジ・チャレンジャー”

  1. Furuching より:

    国沢さんお帰りなさい。個人輸入したクルマは車型が不明になったりするのでしょうか? 車両保険など維持費も知りたいです。

  2. 国沢光宏 より:

    インターネットの限界もあり、建て前ですけれどフェラーリや旧車などと同じく、任意保険は「人によって」ということになります。
    私は普通に入れます。

  3. すえっこ より:

    ハイブリット親方。
    いつも楽しみに読んでます。レクサスRXハイブリットも43,000ドルぐらいとは、装備はわかりませんが。
    ハーレーもアメリカの価格は安かったり。
    買えませんが、夢はひろがりますね。

  4. 真鍋清 より:

    ダッジ・チャレンジャーも良いが、それ以前に新型フォード・マスタングやGMシボレー・カマロを試してみては?目から鱗の逸品ですよ!
    なんといっても2011年型フォード・マスタングは3.7LのV6エンジンが新開発されて305bhp(227kW)にして12.63km/l!!しかもレギュラーガソリン仕様なのですよ。
    このデータを他の同種マシンと比べるに、スカイラインクーペ370GT(333ps)が9km/l強、BMW335iクーペ(306ps)が10.7km/l、ポルシェ・ケイマンS(3.4L/320ps)が9.6km/l(注:兄弟車ボクスターSのデータより)、メルセデスE350クーペが9km/l台半ば、アウディA5 3.2(265ps)が9km/l台後半となっており、ましてアルファロメオ・ブレラV6(260ps)やシトロエンC5 3.0(215ps)など8km/l台が目いっぱいという按配です!
    そんな中にあって、新マスタングV6は12.63km/lとまさしく日産フーガの2.5(225ps)の12.2km/lを上回りBMW528i(258ps)の12.8km/l(EU基準)と同等、到底300psオーバー・マシンのデータではありません。シボレーカマロのLT-V6(304bhp)の12km/l強ともども、「アメリカ車だから燃焼効率に劣る」というのはもはや死語になったのと同時に、エンジンのシリンダーやバルブ周辺のカーテン部の面積に余裕を持たせ、マフラーの取回しも含めて過渡特性を最大限重視している形跡が伺えるのではないでしょうか。
    これらV6マスタング/カマロ両車とも、0-100km/h加速はMT/AT問わず6sec内外と言われ、馬力荷重(約1.7t内外に300ps+)から考えて世界的にも一定以上のレベルと言う他ありません。前述のBMW335iには若干譲るもののメルセデスE350CGIクーペ(日本未導入の292ps直噴)の6.3secとは遜色なく、新型サーブ9-5 2.8T(300ps)の6.9secを一枚上回るのは心強いのと同時に、ビッグ3は近い将来日本メーカーの強力なライバルになることを伺わせ、決して楽観できないことを感じさせられます。
    シャーシのチューニングにしてもカマロは5リンク式の独立リアサス、マスタングも3リンク・コイル式の後輪懸架で決して目新しさは感じられないにも拘らず、欧州勢に決して負けないロードホールディングを持ち、中でもカマロはニュルにて同級のアウディやBMWの一部を上回るラップ速度を見せたとさえ言われております!
    これらマスタングやカマロの最新型は米国メーカー復活の狼煙を上げるアドバルーン的存在であるとともに、世界有数の燃焼効率と水準以上のシャーシー性能が驚異的に安価に手に入る点でバリューフォアマネーの王者と言わざるを得ません。V6のみならずV8などマスタングで412bhp、カマロで406bhpを発揮しつつ燃費は共に10km/l強でまさしくレクサスIS350やBMW335i並み、400psオーバー・マシンとしては控えめに言っても空前絶後です!この辺りも上記V6譲りの燃焼効率に関するノウハウがふんだんに生きている証左でしょう。
    こうしたマセラティ・グランツリスモ顔負けの動力性能が我が国で500万円台(カマロSSで535万円、新マスタング5.0は500万円弱らしい!?)で、米本国では3万ドル少々で手に入るマスタングGTにカマロSS、CAFE法が米国で発効して30余年、一見惰眠を貪っていた米国メーカーの努力が晴れて実を結び、彼らビッグ3が今後テスラ等の新興の電気自動車メーカーと並んで猛毒を奮い鋭い牙を剥くことのファンファーレと言わずして何でしょうか。
    以上のマスタングやカマロと比べ、ビッグ3のトリを務めるクライスラー社のダッジ・チャレンジャーはさすがに一世代前と言わざるを得ません。一時代を画したメルセデスW210Eクラス由来のプラットフォームも古さを拭えません、エンジンの燃焼効率もまた然りです。ただ、同車はクラシックで今ひとつ垢抜けない内外装が逆にアメリカ車らしい個性に溢れているといえばそれはそれで貴重な文化財と言えますし、2ドアのあのスタイルの中には大人3人が無理なく座れるリアシートなどスペース性でもクライスラーの個性が発揮されており、欠点・美点をわきまえて乗るなら決して損な買い物ではないのではないでしょうか。ウィークポイントと言われる燃費も、国沢さんご推薦の3.5/V6なら8km/l+は行くと見られ、例によってレギュラーガソリン、同級欧州車ではアルファロメオ・ブレラV6やシトロエンC5 3.0、ボルボS80 3.2並みの水準は確保されている以上は一応並の下の水準といえると思います。
    そんなチャレンジャーのプラム・クレージー(限定色だが)やブルーメタなど「不器用に四角張った」伝統のアメ車らしい造形を引き立ててどこか憎めない魅力に溢れている上、次期チャレンジャーはクライスラー自体がフィアット・グループと提携した関係でアルファロメオ169や新世代スモール・マセラティとプラットフォームを共有する可能性も叫ばれ、一次安全性・パワー特性・燃費ともども本場欧州の最前線で通用するものになることが期待できる筈です。次期クライスラー300C/ダッジ・チャージャー/同チャレンジャーのクライスラー後輪駆動ラインナップの刷新に期待しましょう!
    マジでアメリカ車がエキサイティングになりそうだと思いませんか、国沢さん。

  5. 真鍋清 より:

    先ほどネットでさる並行輸入業者の販売リストを見ていたら2011年最新モデルのダッジ・チャレンジャーの3.6L(新開発305ps)が270-280万円、V8/5.7L(370ps)のR/Tで300万円台末、6.4L/431psのSRT-8で480万円!!!!、小生自身ホッペタをつねって、頭を何度もゲンコツしたほどです。やはり十分に痛かったです(笑)。
    そうそう、アメリカ車はこうでなきゃ!
    この他、ダッジ・チャレンジャーと共通のシャーシを持つ(LYプラットフォーム)最新型クライスラー300Cが3.6Lで300万円台中盤、5.7(363ps)で480万円ほど―そう500万円を切っているのです。小生が所有するレクサスIS350標準仕様(公称496万円/実際には510万円だった)よりも安く可変気筒搭載のV8サルーンが買えるとは。
    勿論、並行輸入だけあって正規輸入車とはサービス保障等の点で一歩譲るのは否めませんが本国価格に限り無く近いバーゲン的価格で個性的な輸入車が手に入る点で今後ある人種の間で静かなブームになるのではないでしょうか。
    因みに正規で700万円弱で販売されているキャディラックCTS3.6のスポーツワゴンは492万円、いかに正規ものがぼったくっているかが分かろうというものです。
    この勢いで335iを始めとする各種BMWが本国仕様/米国仕様という形で正規ディーラー価格の150万円引きで輸入されたらいかに黒船足りうるかと思うに全国の米車ディーラーがBMW335iの欧州仕様・右ハンドルATを490-510万円で販売してくれる場面を毎晩夢に見るほどです。
    実際にはヨーロッパ車はメーカー/正規ディーラーとの政治的駆け引きや型式認定のカラクリの関係で並行輸入はアメリカ車ほど盛んに行うのは難しいと言われております。
    それならそれで、まず200-400万円程度でB/Cセグメントのヨーロッパ製ハッチバックが一大勢力を成し、6気筒以上を搭載した欧州の本格的プレミアムカー分野は最低でも600万円近くなってしまうという我が国輸入車勢力図の中で、両グループの間にある潜在顧客層の受け皿としてクラウンアスリートやスカイラインからレクサスIS350までの日本製D/Eセグメント群や(少数派ながらも)上記アメリカ車の並行モノが存在する格好が当面展開されることになりますが、やはりどこか歪さを隠せないこともあり、VWパサートCC-V6(正規で浮世離れな625万円!)やBMW335iらが本国価格+10%程度の480-510万円で並行輸入されればいわば「頂門の一針」として正規輸入業界、政府の諸制度に至るまで大きな影響を与えると信じて疑いません!

  6. 真鍋清 より:

    またしてもおったまげるニュース!!
    ドイツの北米並行車ホームページgrentin.deを閲覧していた折、ダッジ・チャレンジャーSE(V6気筒3.6L)が19%MwSt込みの27250ユーロ∴正しくVWゴルフGTIの2.0ターボ(211ps)やマツダスピードアクセラ(2.3ターボ/266ps)並み、同じくチャレンジャーのR/T 5.7(370ps)がMwSt込みで36000ユーロ強―こちらはルノー・ラグナクーペの3.5V6よりも安くBMW325i(3.0/218ps)やVWシロッコR(2.0ターボ/265ps)に匹敵といった具合に到底Eセグメントの大型スポーツクーペの価格ではありませんね!
    因みにチャレンジャーと全く同クラスのフォード・マスタングGT5.0は36000-37000ユーロ程度であり(無論税込み)、性能的に匹敵するBMW M3クーペが60000ユーロを軽く超えることを考えるに新生アメ車の恐ろしさを否応なしに体感せざるを得ません。
    なお、この他レクサスIS350は44200ユーロ、同ES350(272ps:トヨタカムリ・ベースの横置きFF3.5L)は41000ユーロ強となっており、各々ボルボS60 T6及びアウディA6 2.8並みですが実際にはナビの調整やTUVへの適合等も含めて15%ほど高くなると言われています。
    http://www.pkw.grentin.deで国沢さんも検索してみることをお勧めします、もしお暇なら!!

  7. 真鍋清 より:

    国沢さんもお暇があったらアメリカのホームページ"dragtimes.com"をご覧になったら良いかと思います。現代アメリカ車の「価格からは想像できない」とてつもない熱効率を暗示するデータが目白押しですから!
    中でも傑作なのは2009年式フルノーマルの「ダッジチャレンジャーR/T」がゼロヨン(英語でquarter milesという)13.43secで走りきっており、しかも路面はウェット路面∴ドライ路面換算で12.9sec!!!!の実力が立証されているのです。
    370hp・5.7リッターのプッシュロッドV8ユニットもうまい具合に当たりがつくと440psのマセラティ・グランツーリスモSや407psのメルセデスCLS550顔負けの怪力を発揮している事実は2012年の複雑な内外の社会情勢を弾けさせる「理屈抜きに痛快な」ニュースではないでしょうか、一人の"car guy"にとっては!
    かくも「中産階級が頑張れば手に届く(我が国では430万円程度で入手可能)マセラティ/ポルシェ・パナメーラの性能」たるダッジチャレンジャーそしてマスタング(フォード)/カマロ(GM)の驚異的性能に敬意と同時に米国ビッグ3が本気を出せば途方も無い底力を見せつける事実に対して日本メーカーは今後大真面目に警戒すべきであることを警鐘したい。
    PS(あとがき)
    今リアルタイムでNHKラジオ深夜便から西郷輝彦さんの最新作「旅のあかり」が流れている―同曲の「大人の男の充実感」に小生もメロメロだ!
    同曲とダッジチャレンジャーとどう連想率で結びつくかは皆さんの判断に任せるとして、小生個人としてはこれら西郷輝彦さんの曲をかけて、クライスラー300Cからダッジチャレンジャー/チャージャーに至るクライスラーLYプラットフォーム後輪駆動車を走らせることが夢である一方で、現実は愛車97453km走行のヴィッツのオーディオに新チューナーを取り付け、15万kmまで凌いだ後はダイハツミライースの公算大であると考えるに、複雑な心境であるのもまた確かなのです。

  8. 真鍋清 より:

    残暑厳しい今日この頃、「元気が出るアメリカ車」の代表格であるダッジチャージャー/クライスラー300関係(∴チャレンジャーの姉妹車)についての小生の投稿文が新発売の雑誌「A-Cars10月号」に掲載されました故、国沢さんの連絡先=email hidden; JavaScript is requiredに(スキャンしたものを)添付ファイルにて送付しますのでご覧になって頂けたらと思います。
    とは、手前味噌が過ぎたか?

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