モーターショー

日産と三菱自動車、スズキは来年のデトロイトショー不参加を決定したようだ。冷静になって考えてみると、アメリカの自動車ショーは基本的に「大商談会」。ローカル色が強く、新型車をデビューさせない限り全国誌/紙の記事にもならない。

不参加を決めた3社は新型車も無く(日産の場合、ロスショーで新型Zやキューブを発表。全国誌/紙/TVの記事になった)、しかも大不景気風吹き荒れるデトロイト周辺じゃ商談会やっても売れないと判断したのだろう。確かに億単位の出費を抑えられる。

ただ3社それぞれ事情は違う。本格的に厳しいの、三菱自動車だけ。日産の不参加決定情報を仕入れ、すぐ乗ったことだろう。スズキは会社の規模からすればトヨタに次ぐ社内留保を持っており、出展することは可能。「抑えられるなら抑える」という社風です。

キッチリと状況判断するのが日産。ZEV規制(排気ガスを出さない自動車)の時も「どうせ不可能」と読み、途中から開発を止めた。今回も損得勘定をしたんだと思う。これが日産の長所であり、大きな弱点なのかもしれない。客観的に見るとズルいですから。

トヨタとホンダの面白さは、結構真っ正面から突っ込んでいく点にある(トヨタも案外損得勘定しないトコロがある)。クールじゃないのだ。そこが今の体力差の原点なのかもしれません。

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