中国の長城汽車、気づけばGMのタイ工場を買収! きっと年内に日本車の市場を奪い始める

中国の自動車企業、ジワジワと日本車の領域に入り込んで来ましたね! 昨日タイ人に聞いたのだけれど、中国の長城汽車がタイのGMラヨーン工場を買収。年内に「HAVAL」ブランドの数車種を電気自動車中心で販売開始するという! カローラのパクり車で業績を伸ばした長城汽車は中国共産党と距離を置いたいわゆる”民族系”であり、海外戦略に何の制約も無し!

写真/長城汽車

長城汽車の工場買収は、ロシアとインドの工場に続き3回目。これまで日本以外の自動車メーカー参入をタイ人の気質で排除してきたものの(韓国の自動車メーカーも進出したが失敗)、上海汽車のブランドである『MG』はソコソコ台数を伸ばしている。しかも長城汽車、軍事政権下にあるタイと上手に付き合っているらしく、電池工場など作る計画まで提示しているようだ。

タイもご多分に漏れずカーボンフリーを目指しているが、日本のメーカーはタイで電気自動車を販売することに熱心と言えない。配下に電池企業を持つ長城汽車が電池工場などパッケージでタイ生産すれば、右ハンドル車の素晴らしい生産拠点になることだろう。むしろ我が国は現時政権のタイと上手に付き合えない可能性すらある。親日なタイ国民ながら軍事政権が中国に付いたら厳しい。

中国の自動車産業が中国の中だけで完結していてくれればいいのだけれど、民族系は新たな市場を探して貪欲に海外進出し始めた。最近の中国の自動車産業を見ているとオセロのように日本のコマを1つづつひっくり返してきている感じ。気がつけば大きい勢力になっているかもしれません。早いウチの状勢判断を行い、コマをひっくり返されない戦略を取らなくちゃアカン。

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