国交省の天下り団体

            
            
            

ご存知の通り国交省は天下り団体として『自動車事故対策機構』というのを作り、毎年自動車の衝突試験を行っている。役立つ試験をキチンと行ってくれればいいのだけれど、試験項目を何年も変えないものだから最近は満点が続出。そらそうだ。毎年同じ試験をやってくれば、受ける方だってそこだけ頑張りますから。

以前「どうして国交省の認可に必要な衝突基準には含まれていないリアシートの安全性評価や一般事故でも
十分ありうる30%のオフセット衝突などの評価をやらないのか?」と、この団体の職員を問いつめたことがある。最後には「国交省が求めている安全基準に含まれておらず自動車メーカーも混乱するから」と開き直った。

「じゃ何のために税金使ってやってるの?」。対策
機構の試験内容なら型式認定の際にデータを出させ、そいつを確かめるための抜き打ち試験だけで十分でしょう。大きな差が出たら国交省の方で再調査すればいい。当然「疑いを晴らすための再試験費用」はメーカーに負担させればよかろう。別に天下り団体に巨額の税金を投じるまでもなし。

あまりに役立たない情報なものだから、唯一の公開資料に近い(普通の人が印刷物を手に取る機会など無い。というか私でさえ入手しようと努力しなければ手元に届かない)Webのアクセス数ときたら閑古鳥鳴いてます。欲しい情報を出してくれるんじゃなく、出したい情報を出そうとしてるんだから魅力無くて当たり前か。それ以前の問題として機構の本質は天下り先なのだ。

ちなみに理事長は当然の如く国交省OBの『金澤 悟』という人です。

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3 Responses to “国交省の天下り団体”

  1. qhara より:

    こういう連中のことはどんどん公表されて、某目黒の博物館にでも展示してやりたいものです。

  2. バゴーン より:

    個人的にやって欲しいのは、緊急回避性能の評価です。
    例えばウエット路面で急ブレーキ踏みながらのレーンチェンジとか。コーナリング中の急ブレーキでの挙動とか。
    あと、視界の評価ですね。
    こういうのがあれば、少しは注目されるかも。

  3. ぴーうぃ より:

    イメージ的には消費者団体の延長線上で団体作れたらいいですね。衝突試験も実燃費テストもメーカーに気兼ねせずにガンガンやりたいです。
    しかし、衝突実験にいったいいくらかかるのか我々には見当もつかないです。ムリなのかな。

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