日産、ゴーンさんを殴りつける! そこまでやらなくてもいいんじゃないですか?

熱しやすく醒めやすい日本人ということで、もはやゴーンさんのことはすっかり話題にあがらなくなってきた。されど当然ながら激しいバトルは続いている。本日午後も日産の臨時取締役会が行われ、驚くべき決定をする(読む時間によっては、した)。ゴーンさんと約束した91億円をゴーンさんの収入と確定する方向。もはやカンペキな殴り合いです。

というのもゴーンさん側は有価証券報告書に記載していなかった91億円を「確定した収入では無い」と主張してきた。日産の業績が順調かつゴーンさんと円満な関係であれば貰えるボーナスのような扱いとしていたワケ。実際、ルノーサイドとも同じような契約をしていたけれど、ルノーは減額を考えているようだ。日産だって減額すればいい話です。

減額したら91億円は確定した収入ではないという証明になる。もし日産がゴーンさんを守ろうとするなら、減額すればよい。有価証券報告書の虚偽記載じゃなくなるからだ。逆に満額払うということになると「ゴーンさんの確定していた収入」になり、有価証券報告書の虚偽記載という線が濃厚になります。その上で日産はゴーンさんに損害賠償を要求する方向。

「溺れた犬を叩く」というほどゴーンさんが弱くなければ「石もて追われる」と表現すべきなのかもしれない。いずれにしろ今までの功績など全く関係無しに殴りつける方向です。ゴーンさん嫌いからすれば「どんどんやれ」だろうが、日本人的な感覚からすれば少しばかり酷いんじゃないかと思う。もう少し穏便にお引き取り願った方がいろんな意味で敵を作らない。

少なくとも私の知り合いの日産関係者の皆さんは、穏便に済ませばいいと考えている。91億円の件だって「こうなったので残念ながら支払えなくなった」でいいんじゃなかろうか。たくさんの灰色事案分を取り戻せるだろう。そもそもゴーンさんの報酬、2兆円の有利子負債を完済し、その後15年間たくさんの収益を挙げてきたこと考えれば比べ決して高くない。

F1ドライバーのアロンソはマクラーレンホンダ時代から30億円。フェラーリのベッテルが60億円と言われている。ゴーンさんの年収はルノーと日産、三菱自動車合わせ表向きで25億円。そいつに「確定されていない約10億円」が加わったところで女子テニスのセリーナ・ウイリアムス選手とどっこい。大リーグの最高年収に届かない。

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