欧州も減速

米ビッグ3や日本のメーカーの低迷は盛んに取り上げられるものの、欧州系メーカーについちゃ厳しい話が入ってこない。じゃ順調なんだろうか? そんなこと無いと思う。アメリカの場合、自動車ディーラーは基本的に在庫を持つ。並んでいるクルマを売るというイメージ。日本もオーダーしてから生産する、というシステムではない。したがって売れ行き不振が即、在庫になる。

けれど欧州だと「オーダーしてから生産する」というのがスタンダード。だからこそベンツやBMWなどはいろんな注文に応えてくれるワケ。オーダー後、納車まで早くて1ヶ月半。人気あるモデルだと半年〜1年待つことだって珍しくない。つまり
年内一杯くらい10月に突入した本格的不況の前に入ったオーダーをこなしている状況。販売不振と在庫にタイムラグがあるのだ。

聞けば10月以後のオーダーは日米と同じく急激に減少しているそうな。年明けあたりから本格的な減産に追い込まれる可能性大。そうなると欧州のメーカーも破綻の可能性が出てくる。ルノーやフォード、オペルあたりは深刻らしい。10月まで絶好調だったベンツやBMW、VW&アウディだって怪しい感じ。すでにアメリカ市場では在庫が危険水域に達しているようだ。

何度も書いてきた通り2009年はサバイバルの年。耐え抜き、技術力を磨いたメーカーが、景気良くなった時に急伸することだろう。

<おすすめ記事>

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ