2030年に二酸化炭素排出量を46%削減。暖房や発電、飛行機、漁船、み~んな無理でしょ!

日曜日なのでカタい話です。EUは2035年の「エンジン搭載車販売禁止」の前の2030年に「二酸化炭素排出量半分」を決めた。自動車ギョウカイは遵守しようと動き始めているし、実現可能だと思う。電気自動車大嫌い君達は「どうせできっこない!」と言ってますけど。さてさて。自動車以外の乗り物についてのカーボンニュートラル作戦はいかがななものだろう?

驚くべきことに「ホンキじゃ無い!」のだった。飛行機どうか? 代替燃料の開発が進んでいるものの、7年後に航空機が二酸化炭素の排出量を半分にするような動きは無し。10o歩譲って合成燃料がケロシン(灯油)の3倍くらいの価格(240円/L程度)に下がってくれば航空機運賃の値上がりも抑えられるだろうけれど、そんなことが実現出来たらクルマにだって使える。

大気汚染物質の他、二酸化炭素も25%減らせます

船舶はどうか? 最先端のフネを見ると、カーボンニュートラルより汚い排気ガスを出さないことが重要。ここにきて天然ガスを燃料として使うディーゼルなど出てきている。ただ二酸化炭素の排出量半減への動きは明確になっていない。漁船だってどうなるか全く解らない。フネ業界に聞いても「カーボンニュートラルを目指す!」と言うが、具体策って見事に無し!

暖房、家庭用のガスについてのスケジュール感だって皆無です。考えて欲しい。ガスや灯油を暖房に使えなくなくなれば、電気の使用量は下を見て2~3倍になる。ガス器具の寿命は10年程度と言われており、7年後の2030年に二酸化炭素排出量を2013年比で46%に減らすという我が国の交際公約を守るのなら、もう規制や実施スケジュールが明らかになっていなければ間に合わない。

ゴミの焼却や火力発電も7年後に46%減らす必要がある。けれど調べてみたら「全て無理でしょ!」と思う。原油から作る樹脂の量を46%減らすことの具体的なロードマップ無し! どう考えても無理! 決定的に無理! ヤル気すら無し! だったらクルマも無理かとなれば逆だと考えます。クルマだけ強引に実現させようとしている。いや、クルマを突破口にしている。

我が国も貿易鎖国しない、というのなら、欧米の動きに合わせていかねばならない。こういった「約束」がチャラまたは延期になるとすれば、アメリカと中国が当事者になる騒乱のみ。この2国が衝突したら、2030年に46%減なんて約束はどうでもよくなります。私はそうならず、2026年あたりから必至で目標達成を目指してエネルギー環境への大きな投資が始まることを願う。

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4 Responses to “2030年に二酸化炭素排出量を46%削減。暖房や発電、飛行機、漁船、み~んな無理でしょ!”

  1. アミーゴ5号 より:

    ホントのところ、世界各国の庶民はどうなんでしょう。

    マスコミもご都合主義の偏った報道ばっかり。肝心なところはな~んにも事実を報道しないから、アテになりません。

    ネットニュースやYOUTUBE動画も、真に受けると怖いし。

  2. せんべい より:

    危機感のない方がまだまだ多いですよね
    そういった人はどうせ延期になると思っているようですが、確実にそうはなりません
    少なくとも中国やアメリカも行動に移す程度の証拠が揃ってきたからです
    ではもし技術開発が追いつかなければどうなるか?
    間違いなく消費量が制限されます
    欧州の自動車規制も言い換えれば、ゼロエミッション車に乗れない人はもう車に乗れませんということです
    こう書くと過激派と思われそうですが…
    一般市民の我々はそうならないよう努力してる人たちを支持、支援することが重要なんだと思っています

  3. ツナミ より:

    正直なところ、私も日本政府が決めたこの目標設定は無理筋だなと思ってしまう方です。

    たしかに、乗用車なら可能なのかもしれませんが、トラックやバスも含めると難しいような気がします。長距離輸送も電気自動車のバッテリー技術で乗り越えられますかね。

  4. SyoheiMihara より:

    お説の通りだと思います。
    これはアップルがiPodを出した2001年から、日本勢は全く太刀打ち出来ず、iPhone発表を迎えてしまった事に酷似してますね。
    私は「トヨタの落日」が始まってしまっていると感じてます。「日本、凄いですね〜」の変なプライドを捨てるべきと思います。

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