修行だから当然厳しい(8月14日)

マレーシアの日の出は遅い。6時半でも暗いのだった。暗いウチにホテルを出てレッキへ。普通なら2日間掛かるレッキを1日でやるため強行スケジュールでございます。ジツは今回レッキも大きな課題だった。ほとんどの人は何度かマレーシアラリーに出場しており、コースは変わっていない。

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レッキ車は先代の現代エラントラ

つまり皆さんペースノートを持っている、ということだ。私は持っておらずゼロから作るのだけれど、二つ心配材料があった。一つは大雨。マレーシアは赤土のため雨が降ると雪道のようになってしまう。実際、昨年はトップチームでもレッキでスタック続出だったほど。

二つ目はスケジュール。遅い人がいると去年のタイのラリーのように渋滞してしまい、時間内にレッキ出来なくなってしまう。どちらもペースノートを作れなくなることを意味します。何度か出ている人は去年のを使えば良いけれど、私らお手上げ。そんなこんなで不安でした。

そこで作戦を立て、とにかくガンガン行くことする。幸い道は案外フラットだし、木原さんは相当早いペースで走ってもライティング出来る。レッキの速さだけは一流です(笑)。ジャリ道を60km/h近くで走りながら下を見て字を書いてますから。普通の人なら信じられないと思う。

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TOP5台くらいまでに食らいつくと、回りは優勝争いするだろう選手ばかり。右の背の高い人がカラムジット・シンさんです。挨拶したら私のことを知っており「マレーシアの道はどうですか?」。雨が降らなければ楽しいですね、と答えたら、雨の時の走り方を教えてくれた。

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レッキの日に走る距離はジャリ道だけでも400km以上あるためガソリンも足りなくなる。給油すると95オクタンと97オクタンというビミョウな違いのガソリンを売ってます。驚くのがネダンで、1リッター67円! マレーシアは産油国のため安い上、税金も掛かっていない。

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レッキは全て終了してサービスに戻ったら、やっぱりフロントサスも断念することにしたという。やはり一旦日本に持ち帰り、走り込んでから実戦投入することにします。というかそれが本来の姿ですからね。その代わり今回は辛抱になる。上の写真の通り、フロントの車高が高すぎます。

移動用として付けていたショックのためフロントのRSSPの車高調整ブブンが固着しており落とせない。リアについちゃ車高固定式。ま、ペースノートは作れたし車両の走行許可も出た。何とかスタート台に立てるような状況に。やるだけやった。後はラリーの神様の御機嫌次第です。

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ということで本日もホテルのウラの屋台街。ツベたいビール飲んで美味しいモノを食べれば厳しかった修行も忘れる。いよいよ明日はシェイクダウンとセレモニアルスタート。そしてSS1となるスーパーSSです。新兵器の筆おろしは出来なかったけれどマレーシアの大地に遊んでもらいます。

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