アメ車を売りたいなら正直に

今やヨーロッパ車は本国で売っている価格と日本での価格が納得出来るバランスになってきた。しかし! アメリカ車の価格を見ると非常にキビシイ。アメリカに於けるGMの価格と日本の価格を比べたら1,5倍! この価格、市場の妥当性で無く、売る側の都合で付けたモノ。

考えて欲しい。本国からグアムまで運ぶコストと横浜まで運ぶコストなど同じ。 その気になれば本国価格+αで売れる。何で日本の価格が高いのか? ホンキで売る気ないからだ。そもそもGMもフォードも輸出に頼っていない。海外で売る場合、現地工場や近隣の工場から持ってくる。

けれど日本市場って品質に対しキビシイ。中国や韓国やタイで作っているアメリカ車を持ってきたって売れないワな。売れるとすれば本国モデルながら、前述の通りGMジャパンを維持させていくためのコストもクルマに上乗せされているため、スンゴイ価格になってしまう。

メディアは価格のことを見ないようにしているため、ヨイショばかり。誰もカッコ良い新型コルベットの価格が本国の1,5倍もすることを書かないです。ちなみに日本だと918万円するコルベットは5万6千ドル(580万円)。装備差などを考えたって、せいぜい650万円といったあたり。

キャデラックだって激しく高い。という状況の中、アメリカはTPPで難癖を付けている。100歩譲ってアメリカの自動車メーカーが正直に日本でクルマを売ろうとしているなら納得出来る。されど現実は高い品質を持つヨーロッパ車と同じ輸入車だという顔をして、ヨーロッパ車並に高い。

今の売り方をしていたら、どんなに日本での受け入れ条件を優遇したって売れまい。TPPの交渉に当たっている役人もクルマのことは忘れて良いです。条件緩めれば正直な価格になると思えないからだ。賢い消費者は本来なら日本車と同じ価値なのに高いアメリカ車など買わぬ。

こんなあたりにも戦後が残ってます。

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