車屋四六の四方山話/テスラ・モデルYに試乗してみた

テスラの人気者Yモデルに、ロングレンジAWD・679万円が加わったので、さっそく走ってみた。さすがEVの先駆者、CP最高と感じた。

まず気になる満充電時の走行距離がWLTC・605粁だから、実用的に500粁とみれば、長距離も安心といえよう。さらにテスラには伝家の宝刀、スーパーチャージャーがある。スーパーチャージャーとは、一般的には馬力を上げる加給機だが、テスラの場合は、専用高速充電器のこと。試乗で宇都宮まで行き、帰りに電池が50%を切ったので{近くの充電基地}で表示された佐野で、充電することにした。

そこにはスマートな充電機が四基並んでいたが、チャデモのような仰々しさもなく、ややこしい手順もなく、ケーブルを外して差し込むだけで即充電開始。プラグは小さくケーブルも細く、作業は簡単だった。

チャデモ、その他各種充電器対応のアダプアター

電池残量は50%弱で、30分でどれほど?と思ったら、25分で満充電というのに感心。テスラは待つ身のイライラが少なくてありがたい。

電池残量40%台/233粁走行可状態から充電中のディスプレイ

ちょっと見、小柄だが全幅1931mmだから、裏道だと少々気を使う。二基のモーターは、前205馬力+後320馬力で四輪駆動らしく、全開時のケ飛ばすような加速は、ゼロ100粁・4.8秒。こいつはスーパーカー並みである。

後輪よりのチューニングらしく、走りの味はFRで、サスは少し硬めだから、低速ではゴツゴツ感があるが、気になるほどではない。むしろロール少ないコーナリングでの安定感のほうでメリットを感じる。

運転席に座ると、目に見える範囲にスイッチ類が見当たらないのに馴れるまで違和感を感じるだろう。スイッチはステアリングの右にシフトレバー、左に方向指示レバーだけ。ドアの窓開閉スイッチだけが常識的。

スイッチ類がまるで見当たらない

あらゆる指示や操作は、中央のディスプレイに任せることになる。運転中に、見て、タッチでは危険だと思ったら、音声で簡単に済むことが判った。目的地設定も「宇都宮・○○・ウナギ」で、アッという間だった。

室内は広く、前後席共に乗降が楽で、運転中の視界も良い。が、バックミラーの視野が狭いので、カメラ付きデジタルミラーにしたらと思った。ルーフが大きなガラスなので、開放感が素晴らしい。

室内が写る大きなガラス・パノラマルーフ

EVらしく、ボンネットをあけると、機内持ち込みのトランクほどなら入りそうなラゲージスペースがある。もちろん後のラゲージルームは広く、後席を前倒すれば、大人も車中泊ができそうだ。

ラジオは真空管、電話は交換手のオネエサン経由でという時代に生まれた、老人のアナログ頭では、斬新便利なテスラには戸惑いがあったが、馴れるにつれて面白くなり、遊び道具としても楽しい車だと考えを改めた。

スマホを駆使するデジタル頭の今の若者達になら、すばらしい車だろうな、とも思った。アプリのダウンロードで、貴方のスマホが、即コントローラーになるのも便利だ。<車屋四六のブログへ

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One Response to “車屋四六の四方山話/テスラ・モデルYに試乗してみた”

  1. z151 サンバー愛好者 より:

    テスラのいいところをインプレッションしたらこんな感じなんでしょうね。
    こんなカーライフだったら新時代の豊かなカーライフといえそうです。
    軽トラで日々「如何にスムーズな運転ができるか」を修行のテーマにしている私からしたら、「如何にスマートなカーライフを送るか」にパラダイムチェンジした気になりそう。(笑)
    何だかテスラに乗ると暴走したり火が出たりというイメージをしてしまう私の脳がおかしいのかもしれませんが、低確率とはいえ(従来自動車メーカーからしたらかなりの高確率ともいえる)そういった時の対処方法も兆候も情報がない、故障の際の手続きにムラがあって信用できない点がテスラをショッピングリストに入れられない原因でもあります。
    インプレッションだと完全に整備された「当たり」車両でしょうから、長期保有で初めて判ることもあるかと思います。
    でもきっと某CEOの頭の中では「全てのテスラユーザーが幸せなカーライフを送っている」筈です。(笑)

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