相対評価

どういった理由なのか不明ながら、リーフのことを書くと必ず否定する人がいる。買いたくないなら無視すればいいのに、なぜか猛否定なのだ。多いのは「航続距離が短いからセカンドカーとしてしか使えない」というもの。「セカンドカーとして考えれば高い」という人もいる。ナニが言いたいのか?

ミニバンの紹介記事で「6人乗らないので魅力ない」なんてことを書く評論家の意見なんか聞かないでしょ。価格にしても相対的に評価するなら納得できるけれど(私はプリウスと比べた時の価格を書いている)、絶対的な金額で高いと言われたら、輸入車など「100%高い」になってしまう。

自分の価値観を他人に押しつける人の多さに驚く。釈迦に説法を平気で出来る人の多さにも驚く。ということで今年から様々な批判は「なるほど!」とウなるものだけ受け付けたいと思います。もちろん骨太の批判は多いに歓迎したい。ちなみに絶対評価って人の数だけ評価基準が出来てしまう。

そもそもセカンドカーかファーストカーかってどうやって決めるのか人によって違う。私の場合、プリウスとリーフを使っているが、どちらをファーストカーとするのか自分でも解らない。今や世帯複数所有など当たり前。セカンドカーという概念からして古い。高いとか安いとかの判断基準は人によって全く違う。

リーフユーザーにレンタカーの割引をしたらどうか、というコメントもあった。こら釈迦に説法系。そんなこと最初からやってる。リーフユーザーの大半が加入してる『ゼロ・エミッションプラグラム』に入ればレンタカー半額。リーフに限らず否定のコメントで「参考になるなぁ」と思った内容、ホントに数少ない。

現在40歳以上の人達は相対評価で育った。テストの成績も学年順位。40歳以下の人が受けた教育は、表向き「やさしさ」を感じる絶対評価である。『世界でたった一つの花』の歌詞ですね。絶対評価が正しいと思うのは「ハンデを持つ人の頑張り」に対してのみ。一般社会を見ると相対評価です。

参考までに書いておくと「仕事」では様々な車種に厳しい評価をするものの、皆さん個人が持っているクルマについて批判したことなどない。私と話をしたことのある方なら理解して頂けると思う。皆さん購入した理由があり、それを尊重したいからだ。

オウムの平田容疑者は警視庁に出頭したが、追い返されたという。この件、信じられないほどデタラメなことなのに、大手メディアを見るとサラッと流してしまっている。どうして大手メディアの報道は警察に甘いのだろう。正月番組終わってニュース番組がどう取り上げるか? 期待は週刊現代ですね。

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8 Responses to “相対評価”

  1. 拙陳 より:

    「平田追い帰し」の件、今更ながら現場警察官のレベルの低さを証明しましたね。
    「もうすぐ交替時間なのに、面倒臭そうなのが来ちゃったなあ。俺知らね。」みたいな感じでしょうか?
    もしも容疑者の気が変わって、「それじゃあ、もうひと暴れしてやろうか。」などという事になっいたらどうするんでしょうかね?

  2. ヒロポン より:

    またこれでオウム関係の受刑者の刑の執行が遅れるのでしょうか?

  3. 真鍋清 より:

    小生の場合、
    ①レクサスIS350/2009年式(21200km走行)
    ②ヴィッツ1300U-L/2004年式(94339km走行)
    の二台を所有しておりますが稼働頻度、走行距離とも後者=「路上の産廃」ヴィッツ1300Uの方が圧倒的に多いです!
    無論、レクサスISは名義所有者である父親(同居している)に独占されており小生個人としては(名義・資金とも自身のものである)ヴィッツ1300に頼らざるを得ないこともありますが、決してそれだけの理由でないことは明白です。
    我が国の路上ではレクサスも「牙をもがれたライオン」状態で飼い殺しも同然、路上を雲霞の如く占拠する自転車群を(比較的)安全に追い抜け、パワーを無理なく使いきれるヴィッツの方がはるかに実用的で、日常生活の伴に相応しい点、由々しき問題ではないでしょうか。
    さて日産リーフ、2012年の日本カーオブザイヤーに選ばれるも航続距離がまだ160kmと実用的でない上、全国の通常のスタンドで充電できないなどインフラ面もからんで「技術屋の実験車」ではないかと思います―良きにつけ悪しきにつけ。
    こうしてあれこれ考えるに、リーフという車種のライバルはプリウスでもなければヴィッツでもなく、軽四やVWゴルフとも違い、「リーフという名の唯一無二の乗り物」と考えるべきで、買い手も他のガソリン車〜ハイブリッド車と比較して選んでいるケースは案外少ないかと思いますが国沢さんは如何でしょうか?
    そう思えば同じく電気自動車である三菱i-MIEV(軽四輪サイズ)も意欲作とは言うもののまだまだ実用的とは言いがたく、我が愛用のヴィッツの後釜(もっとも買い替えは最低15万kmまで乗ってからだが)としてはむしろダイハツミライースの方が現実的というあたり、我が国では電気自動車という種族はまだまだ「未完の大器」と言う他なく、軽四輪のフリクション徹底減少やクリーンディーゼル(マツダがSUVのCX-5で市販化の公算大)に期待したほうが良いのかも知れません。

  4. applefanjp より:

    自分でもブログを書いたり、
    師匠の記事とその記事への反応をみたりしながら、
    様子を見ています。
    傾向として、
    叩く記事に非常に敏感に反応する。
    一つ目のタイプは、
    教育や政治に関する評論同様に
    我が意を得たり!みたいに批判を増幅させる人。
    冗長ですから・・・。
    さらに、自分で確かめもせずに批判する傾向も高いように思います。
    二つ目のタイプは
    師匠の「仕事」での批評を
    オーナーの方が「個人攻撃」と勘違いされる場合。
    別にあなたの車だから批評しているのではなく
    師匠が対象としている読者に対して
    評論しているだけなんですが・・・。
    だから、自分も乗っているリーフのスタイルは
    厳しい評価ですが、それは批評として自分は受け止めています。
    納得できる点もありますし。
    好きなスタイルの角度等も自分なりにつかんでいますし。
    評価に関しては
    相対評価で育った人の絶対評価と
    絶対評価で育った人の絶対評価とは違うのではと
    思っていますけど、この話は
    今度、お店を伺った時にお話したいです!

  5. sahra より:

    リーフを始めとしたEVに対して、こうも世の中が批判的なのは笑えますね。
    と言っている我が家は、リーフ乗りではありませんが。。。
    「乗って、使ってみてから、文句を言え」と言いたいです

    リーフが実用に耐える(少なくとも街乗りは充分)様になったのは、電池の進化というよりも、電費の向上でしょうね。
    昔出たRAV4-EVは、超重い電池を積んでも200km程度だったそうですから。
    世の中、進歩するものです。
    あとは、充電インフラの整備と、冬期の低温下での充電性能向上、でしょうか。
    何にせよ、今後が楽しみです。

  6. ぱんだねこ より:

    >どういった理由なのか不明ながら、リーフのことを書くと必ず否定する人がいる。
    リーフについて改めて思い浮かべてみると…致命的なことは思い浮かびませんね。値段については、補助金も出ることだし(それでもまあ高額ですが)、充電も出先でディーラーによったり、理解のある人に言えばやらせてもらえます。
    電費と燃費の相対評価は気になるところではありますが…。
    むしろ今買うことができたのなら、ガソリン車との違いを自分の目で確認したいです。
    リーフはそのままでよいとして、電気自動車のラインナップを増やしてみて理解を得るというのはどうでしょう?商用車は近々でるようですし。
    リーフは5ドアハッチバックという無難な形状ですが、ミニバンに仕立ててもいいし、キューブのようなデザインの車に採用してもいいし。
    リーフがイヤという人の話を詰めていくと結局「EVがすごくても、今乗っているガソリン車と入れ替えで使えるようなモノでないと納得できない」というだけの話だったりしますので、あまり深い思慮があるわけではないようですから、さらりと受け流してもいいと思います。
    あー、でも次期車候補に急にダイハツ・ミラ・イースがプリウスとカプチーノの間ということで浮かんできて、それも最近よく見かけるようになったからですが。

  7. Rotarycoupe より:

    リーフの航続距離に関する批判を見るたびに、2ストローク時代のトレールバイクは150kmごとの給油を余儀なくされたのに嬉々として山奥までツーリングしていたのになぁと思い出します。
    もちろんGSでの給油ですから充電とは比べるべくもありませんが、それでも日曜休業のスタンドが多かった時代はそれなりに工夫が要りました。
    その工夫が面倒くさいと思われる方は最初からEVを選ばなければ良いだけで、それがリーフを否定する理由にはならないでしょう。誤解を恐れずに書けば、EVは現段階では趣味の領域を脱していないのですから。それを実用車だと捉えるからややこしいことになるのですね。
    ただしいつの日か必ず、EVは趣味の対象から実用車へと変身します。そのためには何が必要で、またそれがいつになるのかを論ずるのが現時点でのEVの正しい楽しみ方かもしれません。

  8. 光森 晃 より:

    『自分の言葉に責任をもつ』だから本名で投稿する。この場所には、その価値がある。
    匿名で批判的な言葉には、それほどの重みはない。
    HPから、読み手は書き手の事を知っている。国沢さんと『対等な位置』で話をしたいなら、読み手も書き手に知らせるべきだと思う。
    自分より年上で経験が豊富、さらに物書きとなれば、『自分の言葉』が厳しい修行にさらされるのは当たり前。

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