観艦式

5時に家を出て横須賀に向かう。今日は取材だと言うことを隠し、海上自衛隊の観艦式であります。というのはウソで、フネ仲間である御近所の松本さんが「抽選に応募したら当たりました!」ということになり、3年に1度のイベントだし、競争率高いから是非行きましょう! きっと得るモノがあるでしょう。

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隣は どじょう が乗る『くらま』

横須賀に到着すると大賑わい状態。私らが乗るのは『しらね』というフネである。昭和55年製だというので艦歴32年だ。自衛艦の中でも古い方に属す。全長159m。排水量5200トンはムカシで言えば軽巡洋艦クラス。ただ輝かしい歴史を持っており、ニューヨークで行われたアメリカの観艦式にも派遣されたほど。

どこで見ようかとウロウロした結果「やっぱしメインブリッジでしょう!」ということに。行ってみたら何と何と! 誰でも入れるよう解放してました。当然の如く出港準備からずっと見る。しかも解らないことなどあれば、私らのすぐ横に居たムカシで言う少尉殿が教えてくれます。聞けば驚くことばかり! 

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『しらね』のブリッジ

意外なことに護衛艦の多くは、今やプレジャーボートにも付いているサイドスラスタが(横方向に動ける装置)付いていないのだという。どうやって出入港するのかというと、タグボートを使うそうな。エンジンは蒸気タービン。出力の調整方法を聞くと、伝令を受け、人力で蒸気バブルを回すのだとか。

むらさめ出港! 凄い人!

したがって急激なパワーの増減など出来ず、前進と後進の切り替えも時間掛かる。着岸の時などは職人技が必要だと思う。そうこうしてるウチ、出港ラッパ鳴り(キャビンで景気よく吹きます)出港! 狭い横須賀港の航路を出たあたりで「オモカ〜ジ!」(右に曲がる)。ここからがタイヘンだった!

ラッパ手が景気よく吹く

というのも底引き網を引く漁船や、航路で釣りをしてる違法の釣り船が多いこと多いこと! 我が国は軍艦であっても「どけどけ!」をしたらボコボコに合う。次々と現れる「標的」を全てレーダーと目視でチェック。丁寧に避けること避けること。しかもビックリするくらいカジの利きが良い。

考えてみたら軍艦ってクルマで言えばレーシングカー。乗り手も艦の性能も勝負しなくちゃならぬ。下の写真は浦賀水道航路。写真をクリックしてもらえば解るが、右のブイから左側が航路。なのにタチウオ釣のフネがド真ん中にいる。その横には海上保安庁のフネ。自衛隊と海上保安庁、仲悪いってホントウらしい。

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海上保安庁は巨大タンカーとかきたら違法釣り船を追い払う

12ノット制限となっている浦賀水道航路を出るや「第一戦速!」。少尉殿に聞いたら15ノットとのこと。そのまま大島方面に走ること約2時間。やがて昨日の天気予報だと「素晴らしいウィークエンドになるでしょう!」なのに、超ツベたい雨! 北東からの風も強い。半日先の天気くらい当てろっての!

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空母のようなフネは『ひゅうが』と『いせ』

ここまで書いたら時間切れ! 原稿も残ってる。観艦式についちゃ明日の続きます。

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3 Responses to “観艦式”

  1. 岩本 剛 より:

    「ひゅうが」は震災支援で活躍した鑑ですね!艦隊での航行はやはり壮観です。ヘリ艦載機が「ひゅうが」「いせ」というのは、どうしても連合艦隊の航空機艦載戦艦「伊勢」「日向」を思い起こしてしまいます(^^;)

  2. ニコ生観艦式 より:

    44ノットもでるミサイル艇は流石に速いですね。

  3. applefanjp  より:

    最後の一枚は保存させていただきました。
    いやあ、壮観ですね!
    3年に一度のイベント。
    こちらでも陸上自衛隊のイベントが
    EVフェスティバル九州inくまもとの日に
    行われていました。
    一昨年、子どもたちと自衛隊のイベントに出かけて
    61式戦車の後部に家族で乗せてもらいましたが
    すごい迫力、そして、機敏な動きでした。
    最新型はもっとすごいのでしょう。

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