日産と三菱自動車の関係

日産と三菱自動車の業務提携の内容を取材しているが、今回ばかりは読みにくい。まぁ今の段階で調べても詳細な情報など出てこないと思う。例えば資本関係についちゃ両社とも「考えていない」。三菱自動車側からすれば「もう懲りた」。そもそも最近急速に財務事情が良くなっており、その必要はないハズ。

優先株の処理し、配当も始める。今の状況をキープしていけば、何とか巡航状態に持って行けることだろう。その上で、いくつかの補強をしておけばよい、という
ことなんだと思う。さすがのゴーンさんだって三菱自動車に乗り込んで大暴れするワケにもいくまい。三菱グループが許さないし、ゴーンさんだってその気無し。

一方、日産と三菱自動車の業務提携を見ると、けっして順調に見えない。タイで行っていた日産トラックを三菱自動車で生産するという委託を2014年半ばに解消する方法だという。NMKVは本日発表される10月の販売状況に注目したい。そもそも日産と三菱自動車ってキャラがカブってしまう車種も多いのだった。

売れ筋のアウトランダー/RVRなど、エクストレイル/デュアリスとガチ。新興国向けのピックアップトラックも日産ナバラと三菱トライントンがガチ。マーチだってミラージュと生産国やサイズ、3気筒エンジンというキャラまで一緒。電気自動車に注力している点も似てます。つまり補完関係にあると思えません。

もちろんメリットの無い業務提携などはしないだろう。日産と三菱自動車の関係、私にとって直近の大きな取材テーマになりました。何か新しい情報入り次第レポートしたいと思う。一番可能性あるのは、お互い弱い地域と弱い商品を補完し合って行きましょう、という案外ベーシックな関係だと読んでいるのですけ
ど‥‥。

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