すすが溜まるスカイアクティブDのリコール詳報
昨日リコールとなったスカイアクティブDの1500ccについて詳しく話を聞いてみた。まず概要から。1500ccエンジンは、排気バルブから出たPM(パティキュレート。大雑把に言ってすす)をフィルター使って取り去った後に、EGRで吸気系に戻している。したがって以前紹介した2200ccの「吸気系に激しくすすが付く」という状況とは違う。
1500ccの問題は燃料噴射ポートとバルブのすす付着である。どちらも使い方によってはPMが付着してしまい、バルブの稼働にフリクション出たり、ポートから正常な状態で燃料を噴射出なく無くなったする状況が出るという。今回の対応は噴射のタイミングやコントロールによってPMを出しにくい方向に持って行くと同時に、ポートに付着しないよう噴射を行う。
この2点、制御の書き換えで済むそうな。また、すすがついているエンジンについては清掃も行うとのこと。アクセラのマイナーチェンジモデルに搭載されている1500ccは対策済みの制御となっているため問題ない。リコール対策を行えば、通常の使い方をしている限り不具合が出ないようになった。ただし。100%解決したかとなれば、難しい?
考えて頂きたい。ディーゼルエンジンは基本的にPMが出てしまう。それをDPF(フィールター)で集塵。一定量溜まったら燃やす。つまり燃やす時間が必ず必要になってくる。1回5分くらいのチョイ乗りばかりしていれば、DPFがすすで一杯になってしまうワケ。本来、ディーゼルエンジンは長距離の移動が得意。というか、そのために高価なのだった。
スカイアクティブDのすす。その2でも紹介した通り、最低でも1週間に1回程度10分以上走るようにしたらいい。さらにコンディションをベストな状態でキープしようとしたら、20~30分楽しく走ればOKであります。2200ccも全く同じこと。チョイ乗りばかりを繰り返していて調子悪いと思ったら、隣町のショッピングモールなど遊びに行けばよろしい。
<おすすめ記事>