GMのリコール400万台規模に

GMの欠陥車問題、専門用語を知らない日本の大手メディアでは「点火スイッ チ」の不具合でエンジンが走行中に停止する事故が起きていると報じているけれど、問題の部品ってキーシリンダーである。走行中、突如「off」状態となっ てしまうのだった。キーロックこそ掛からないものの、電源落ちてエンジン停止に。

交通量の少ない場所や、速度低ければ大きな問題ないだろ う。けれど流れる速度の高い高速道路や、街灯のないワインディングロードなどを夜間に走って居たら相当にアブナイ。長い下り坂だと、あらら、と思ってブ レーキ2~3回踏んだら、ブースター効かなくなってしまう。深夜、治安の悪い地域で止まるのも危険。

当然のことながらキーオフ状態だと衝突時のエアバッグだって開かない。シートベルトテンショナーすら意味を持たず。この欠陥によりGM側も12人が死亡したと認めており(外部団体は300人を超える死亡者が出ていると言っている)、少なくとも10倍以上の負傷者や、100倍以上の事故が起きているとも言われている。

GMは長い間「キーにキーホルダーを付けているため」としており、欠陥だと言うことを認めてこなかった。実際、大半の人がキーホルダーを付けてます。しかしキーホルダーをハズしたクルマも事故を起こし始めたことで「どうなってるんだ?」が拡大し始めることに。どうやらキーシリンダー内部の問題らしい。

キーシリンダーは多くの車種が共用しているため、現時点でリコールの対象が400万台規模に拡大。ただリコール対象車となってしまえば、対策部品に交換するまで恐ろしくて乗れませんワな。アメリカじゃクルマ無しだと生きていけないため、代車やレンタカーを用意しなくちゃならない。この費用も膨大になる。

そんなことから小出し(といっても昨日は97万台の追加)にしているけれど、もっと増えるかもしれない。規模だけでなく、欠陥を解っていて隠していたという ことも大きな問題になり始めている。トヨタの問題は本当にクルマが悪かったのか解っていないのに、多額の和解金を支払うことになった。GMも長引きそうです。

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