日産はルノー無しでもOK。一方ルノーは日産なければ厳しい

日産はルノーと縁を切ってもなんとかなる。基本的な技術を持っているからだ。しかしルノーからすると、日産の存在感たるや絶大! 多くの車種が日産のプラットフォームを使っているからだ。キャプチャーはジュークだし、カジャーもエクストレイル。その他のモデルも日産と共同開発だったりします。日産の技術無しに今後新型車を開発するとなれば、なかなか厳しい。

また、ルノーの収益の半分は日産から得た「不労所得」である。日産に働かせておけば入ってきます。ルノーにとって日産=植民地のようなもの。植民地を失えば、入ってくるお金が消えてしまう。収益を失った上、膨大な予算を投じて新型車を開発していかなけばならないのだった。ルノーをコントロールしているフランス政府からすれば、とうてい看過できる問題じゃない。

このあたりの根っこは日本とアメリカの関係とそっくり! 第2次世界大戦により無条件降伏した結果、日本国憲法の上にある日米地位協定が作られ、未だにその構図を変えられないでいる。日産とルノーの関係も同じ。日産の経営危機を受け、日本側は「会社がなくなるよりマシ」ということで無条件降伏しちゃってるのだった。ひっくりかえそうとしたって難しいということ。

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