アクセルとブレーキの踏み間違いに左足ブレーキは有効か?

ネットで全く知らない人同士が意見交換出来るようになったここ20年ほど、いろんなSNSや掲示板で左足ブレーキ推奨の人と否定する人が論議を繰り返している。いずれも自分の優位さを譲らないため、とっちらかる方法。最近超有名かつ私より大先輩世代のレーシングデザイナーも「高齢者の踏み間違い防止には左足ブレーキしかない!」と言っておられた。

この件、どうかと聞かれたら「個々で選べばいい」と答えます。私自身、左足ブレーキは普段使わない。使えないのか言われれば明確に「No!」。ラリーではマニュアルミッション車であっても左足でブレーキ踏んでる。したがって街中を左足ブレーキで走っても普通に走れます。なんで使わないかと聞かれたら簡単。左右方向に揺れる身体をホールド出来ないからだ。

競技ならフルバケットシート+6点式シートベルトでガッチリ身体を固定するため、左右の足を自由に使えます。けれど普通のシート+3点式シートベルトでは片足使って身体の動きを抑えることになる。両足をカカトしか付けない状態で走っていると、抑えが効かない。そんなこんなで私が左足でブレーキ踏むの、段差を超えるときなど早いタイミングで踏み換えが必要な場合だけ。

また、長年右足でペダル操作をしていた人が左足ブレーキに切り換えようとすると、どうしても滑らかにブレーキ操作出来ない。ついつい強く踏みがち。100歩譲って若い人なら馴染めると思う。されど運転の怪しい高齢者が左足ブレーキをマスターしようとしたって無理です。むしろ妙な操作をしてしまう可能性だって考えなくちゃならん(両方とも踏み込むとアクセルが戻る)。

そもそも左足ブレーキを高齢になってから公道で練習するのはリスクあります。無理して左足ブレーキに切り換えるのは推奨しません。ただ左足ブレーキをカンペキにマスターすると安全だと思う。出来れば若くて免許取り立ての頃から日常的に使うといいんじゃなかろうか。そんな私は右足操作派だったりします(ラリーは左足ブレーキ派です)。

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