ヨーロッパ車のスタンダードになる48VマイルドハイブリッドのXC60B5に乗ってみました~

「新しいシステムを搭載してきたので乗ってみませんか?」と言うお誘いを受けたので、ボルボのニューフェースとなる『XC60B5』の味見をしてみました。システムは250馬力の2リッターガソリンターボに13,6馬力のモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドであります。2021年からヨーロッパで厳しい燃費規制が始まる。最低でもマイルドハイブリッドじゃないと規制をクリア出来ないのだった。

システムは0,5kWhという容量を持つ48Vのリチウムイオン電池を使う。12Vだとアシスト可能なパワー的に足りないし(日本車のように大がかりなアイドルストップ装置しか作れない)、48Vを超えると安全性確保のため、ヘビーデューティな配線を使わなくちゃならない。48Vなら下の小さいバッテリー1つで済む。ボッシュによればシンプルなシステムで実用燃費を15%くらい向上させられるという。

メリットは多い。エンジン始動時に滑らか。多少のアシストを行うため、レスポンスや“繋がり”が良くなります。巡航時の燃費を稼ぐため気筒休止システムを採用しているのだけれど、普通なら多少のショックを感じる切り換え時にモーターでアシストしてやるため乗っていて切り替わったのが全く解らない。ガソリンエンジンが持つ「タイムラグ」や「パワーの段差」を見事に消しているのだった。

結果、従来のガソリン車よりさらに上質なパワーフィールになった(エンジン本体も90%くらい新しくなったそうな)。ということで一番の改善点は燃費。下は首都高の高井戸から八景島まで制限速度で走った時の燃費です。XC60のボディで17,8km/L走れば上等です! 東京都内の燃費は10~12km/Lというイメージ。これまた従来のXC60T5より10~20%くらい良くなっている。

XC60B5、このクラスでは圧倒的に魅力的だと思う。ライバルであるBMW X3を見ると燃費同じ。それでいてX3のエンジン184馬力に対し250馬力で1つ格上。3シリーズなら320iと330iくらいの差がある。価格はXC60B5の方がリーズナブル。スペックを見ただけで人気の理由がわかります。XC60シリーズ、2020年モデルから乗り心地も改善され、良いクルマだと思う。

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