スズキとマツダ
GMとフォードの販売不振が際だってきた。今やアメリカのガソリン価格は1リッターあたり110円程度。平均走行距離は日本の3倍と言われているから、とてもじゃないけれどV8エンジンを搭載するフルサイズカーなど乗っていられまい。いや、V6でさえ厳しいかも。減産に次ぐ減産もやむをえないこと。大リストラは避けられないと思う。となると気になるのが、日本のメーカーで唯一影響を受けるマツダ。ジャガー、ランドローバーの次にボルボを手放し、最後はマツダになると言われている(そうなったらフォードは驚くほどダイナミックな縮小均衡を図るだろう)。フォードの持ち分を金額換算すると約2500億円。マツダの株をどこが買うか? ここに来てスズキと提携するんじゃないかというウワサが流れてます。マツダとスズキの役員クラスの方に聞いてみたら、共に「全く考えていません」と言う。実際、両社共に検討さえしていないと思う。ただ具体的な話として動き始めたら、これほど相性の良い関係は無い。小さいクルマを得意とするスズキに対し、マツダは排気量の大きいモデルを得意とする。商品の補完関係からすればカンペキだ。生産でも技術でも強力な補完関係になるだろう。マツダもスズキの株を買って持ち合いとするなどすれば、強力なチームになります。
<おすすめ記事>