オクタン価分析計、一番安いタイプでも69万3千円する。持っている人が貸してくれないかな~

ハイオクのオクタン価について書いたところ、まぁいつものことながらAIソフト『黄昏野郎バスターVer.7』で弾かれたコメントがいくつかあった。どれどれ、と見たところ「オクタン価の正確な測定は簡単な機器じゃできない」だって。そんなこと指摘されなくなった解っている。ただ簡易式の分析計でも目安になるような測定なら十分可能。

クリッカーの記事のデータ取りに使ったのは『エムケー・サイエンティフィック』のSXシリーズだと思うけれど、一番安いタイプの『SX-150』で69万3千円もする。オクタン価の分解能は±0.1。最大誤差±0.5という。97という数字が出たら、96.5から97.5までバラつく可能性あるということ。なるほど厳密に計測しようとしたら少しばかり物足りない。

でも大雑把な目安をチェックするなら必要にして十分な精度だと考えます。そしてオクタン価が元売り任せなのは、分析計を買おうとしても高価な点に起因してるんだと思う。69万3千円も出して個人で買おうという人なんかいないでしょう。加えて96以上あればJIS規格をクリアしているんだから何の問題も無し! 元売り側としちゃ「JISの規定通りです」と答えればいい。

ただし! GT-Rは100が指定だし、欧州車の高性能エンジンの多くが98以上になっている。96だと性能を引き出せない。だとしたら出来るだけ高いオクタン価のハイオクを売ってるスタンドを選びたいところ。実際、クリッカーの記事によれば限りなく98に近いハイオクを扱っているスタンドもあった。全日本ラリーはスタンドで給油するのだけれど、オクタン価高いトコロで入れたい。

昨今、セルフのスタンドでガソリンを入手するのは難しいけれど、スクーターなどでガソリン全て抜いて押してスタンドに行き、ハイオク入れれば検体は確保出来る。人気ユーチューバーとかやってくれないだろうか。きっと数字取れると思う。お金持ちが購入したヤツを貸して頂けたら測定しまくってみたい。系列によって違うのか地域によって違うのかまっこと興味深い。

昭和シェル石油を除く石油元売り、バレるまで清浄剤が入ってなかったことを隠していた業界です。今でも作っているハイオクは99以上あるという関係者もいるけれど、だとしたら配送からポンプまでにバラ付く理由あるということになる。

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7 Responses to “オクタン価分析計、一番安いタイプでも69万3千円する。持っている人が貸してくれないかな~”

  1. akio より:

    レンタル業者で扱ってないでしょうか?
    1週間で7,8万円であれば、なんとかなる方が結構いると思います。ネットで検索してみます。

  2. ナンケイ より:

    いっそのことGT-Rのように厳格に決められているようなハイパワー車には計器のひとつとしてオクタン価を表示させる機能をつけてほしいですね。

  3. いけしん より:

    間違えました。
    いつも楽しく拝見させて頂いてます。この記事が面白かったので良ければ除いてみてください。
    https://clicccar.com/2023/06/23/1293693/

  4. 倒立は正義 より:

    タンクローリーの配管内に100リットル以上の油が残る。例えば、軽油を地下タンクに卸してから、ハイオクを卸すと100リットル以上の軽油がハイオクのタンクに入る。これは絞りという作業である程度避けれるけども、急いでいるローリーの運転手はやらない。軽油を沢山売っている店のガソリンを入れると燃費が落ちるんだよね……

    • ミノルオヤジ より:

      「倒立は正義」さんの投稿を見て思い出したのですが、
       生ビールを提供しているお店も、ビールサーバーを丁寧に、かつ高頻度で洗浄しているところは美味しいです。
       顧客のことを第一に、細かいところに気遣える人や組織が扱う商品は良いものです。あまりにコストや利便性に重きを置き、丁寧さを欠く商売をしていると、何れしっぺ返しを食らうでしょう。
       

  5. 渡邊 宗秋 より:

    ベストカー編集部で測定器をレンタルor購入して
    東名阪の各社GSで無作為に給油&検知した結果と
    平均値を誌上で発表できませんか?

    元売り各社は「資源高」を隠れ蓑に、原油価格が
    下落しても市場のガソリンは高値を維持したまま
    過去最高益を叩き出しています。

    上記の是正と適正なオクタン価のハイオク提供を
    読者に訴え、元売り各社に反省を促していただき
    たく、お願いいたします、

  6. 元品質管理グループGM より:

    コメントに反応していただけていたんですね、見逃していました。失礼しました。

    >オクタン価の分解能は±0.1。最大誤差±0.5という。97という数字が出たら、96.5から97.5までバラつく可能性あるということ。

    ここで言う誤差とは「JISに準拠して正しく測定した値からのズレ」ではありません。「この機械で測定した値が統計的に(2σとか3σ)ばらつく範囲」です。
    測定方法が正式な値とは根本的に異なるためどこまで行っても参考値です。ある程度の精度で相互比較できるのは、使用基材が同じガソリンだけです。

    正式な測定器であるCFRエンジンが1億円以上、維持費に年間数百万円かけているものが、この数十万円の機械で代替できるなら業界内でとっくの昔にリプレースされているはずですが、世界的にもそんな動きは一切ありません。オクタン価には関係者全員がとても苦労させられているのです。
    詳しくはこちらにコメントさせていただきましたので、ご参照ください。
    https://kunisawa.net/car/car_latest-information/%e3%82%b9%e3%82%ab%e3%82%a4%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%b3400r-nisumo%e3%81%ae%e9%96%8b%e7%99%ba%e7%87%83%e6%96%99%e3%81%af100%e3%82%aa%e3%82%af%e3%82%bf%e3%83%b3%e3%81%a8%e3%81%aa%ef%bc%81%e3%80%80/

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