日産、6712億円の巨額赤字! かくなる上は新車攻勢だ! ただイメージアップが必要です

日産が2019年4月~2020年3月期の決算発表を行った。事前に「凄い金額の赤字になる」と言われていたこともあり、6712億円の赤字は大きな衝撃にならなかったようだ。おそらく株価も織り込み済みで、むしろ不安材料が減ったせいか34円高の449円になっている。4月3日につけた最安値316円からほぼ1,5倍になったワケ。決算発表、明るい話題こそ少なかったけれど出血は止まりそうです。

日産の課題はゴーンさんが風呂敷を広げすぎたこと。昨日のアライアンス記者会見でもハッキリした通り、日産は北米と中国、日本とインドに注力し、そこで利益を出せば良いということになった。カッコ悪いクルマばっかり作ってきたインドネシア工場と、効率悪いスペイン工場の閉鎖、同じく効率悪かった東南アジア市場と欧州市場も投資が必要じゃ無くなる。

アメリカの状況を見ると決して悪くない。中国は良い。日本さえ何とかなれば、収益を出せる体制になっていくだろう。合わせて日米中でスタンバイしている新車群のシルエットを発表した。下はおそらく新型ノート。フィットに近いキャビンスペースとヤリスHVに肉薄する実用燃費を達成しながらカッコよく、ライバルを圧倒する自動ブレーキ性能を持つようだ。

ウワサと違いヒンジドアですね

下は新型エクストレイルのシルエットだと思う。新型ノートと同じくアルフォンソ体制の下でデザインされており、社内評価会で「これなら売れる!」と皆さん自信を持ったと言われる。キックスの記事で書いた通り依然としてブランドイメージ悪い日産ながら、ノートとエクストレイルについちゃ固定客が存在します。さらにセレナとノート級のスライドドア3列車があればバッチリだ。

全く新しいeパワーを搭載する新型エクストレイル

また、モメていた日産とルノーの関係だけれど、とりあえず「それどころじゃない」という雰囲気になったと聞く。アライアンスを組む3社がそれぞれ一生懸命収益を上げられるようにしなくちゃならない。ルノーの場合、足を引っ張るのはフランス政府(というか労働組合)。三菱についちゃヤル気の無さ。日本市場だけで年度内に新型車を5車種は出す日産が一番明るいかもしれません。

<おすすめ記事>

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ