東芝の高性能電池

東芝が『SCiB』という2次電池(1次電池は充電が出来ないタイプを示す)の発売を開始した。性能比較表を見ると、プリウスなどに使われているニッケル水素を大幅に凌ぐばかりか、現在実用化されているどのリチウムイオン電池より高い性能を持つ。一番凄いのは、5分間で容量90%まで充電出来るという点。こらもう電池というより『キャパシタ』(短時間だけ電気を蓄える装置。コンデンサー)である。しかも充放電回数3千回でも新品時の90%以上の性能を有し、5千回だって80%を割らない。電気自動車に使えば年間300回充電して10年。ハイブリッドカーのように負荷を掛けない使い方なら(容量の35%〜65%で使用)、10年/20万km以上持つだろう。マイナス30度でも80%以上の電圧をキープするという点も素晴らしい! この電池、ユニットになっており、24Vで4,2Ahという性能を持つ。重量は2kg。こいつを20ユニット40kg(240Vの8,4Ah)搭載し、30kgくらいの水冷式発電機と組み合わせれば軽自動車サイズのプラグインハイブリッドを作れそう。もはや市販の2次電池でこんな優れた性能を持つ。おそらくトヨタや三菱などが開発している電池はもっと凄い性能を持っているかもしれない。やはり空気より電気か?

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2 Responses to “東芝の高性能電池”

  1. 三菱の次世代型電気自動車

    三菱自動車の目指す技術を紹介しています。

  2. 北森 より:

    容量が増えるのは喜ばしいことですが
    内燃機エンジンのトルクカーブにあたる
    電流出力特性はどうなんでしょうかね。
    昔のリチウムイオンは初期トルクが全く無くて
    使い物にならない印象が強かったので。

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