2010広州ショー

今年の広州モーターショーはあまり面白そうな予感がしなかったため行かなかった。永田に聞いてみると、やはり踊り場といった感じ。ワールドプレミアということで話題を集めるかと思っていた新型サニーや理念(フィットベースの4ドア)も日本で売らないため、皆さん興味無かろう。

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サニー

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理念

そんな中、興味深かった展示を3つほど。まずはインホイールモーター。電気自動車を作ろうとした場合、小学生でも思いつくアイデアなのだけれど、もはや市販車に向かないという評価が定まりつつある(補助的なモーターなら可能性ある)。しかし中国は依然としてイケイケ。

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トルクも825Nm!

こんなデガいモーター付けたらバネ下が重くなってハンドリング&乗り心地は超悪くなるし、登り坂で片側失陥したら、軽く1車線くらい持って行かれるだろう。一方、気になるのがBYDのハイブリッドシステム。今までの展示と全く違い、いかにも動きそうなユニットを発表した。

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直感的にモノになると感じた


モーター3気筒という相当イケそうな空気濃厚。このシステムをキッチリまとめれば、日産やホンダ(先日発表された2モータータイプ)といい勝負出来るだろう。しかもBYDは早くも買収したオギハラ(日本の優秀な金型メーカー)の金型を使ったモデル「G6」を来春から発売するそうな。

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2011年夏頃にアメリカで発表するという現代自動車のソナタ級ハイブリッド車も大いに気になる存在。これまた2モーターのハイブリッドだと言われているのだけれど、広州ショーでも詳細を発表していない。鋭意取材中です。怪しい魅力を振りまくおねいさんからして日本は負けている?

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3 Responses to “2010広州ショー”

  1. samine より:

    コンパニオン(?)の「出来」は正直どうでもいいと思いますが[E:coldsweats01]
    日本の自動車メーカーは数が多すぎて国内の競争に体力が奪われ過ぎですな[E:shock]素人目ですが、持株会社を設立してトヨタ系、日産系、スズキ系の三勢力に纏まればいいと思います(ホンダは一匹狼でもいいでしょう)。
    OEMを積極的に進めて開発分担とラインナップ充実したり、ディーラーが色んなブランドを扱えるようにして競争を少なくしていくべきかと(アメリカでは販売店との他のブランドを排除した販売契約自体が違法だとか[E:sign02])。
    開発・製造・販売に亘る余りにタイトなスケジュールやら競争やらで、日本の自動車産業は「無駄に頑張り過ぎ」てると思います。やっぱり、商品開発がもっと余裕を持って良い商品を生み出せなきゃね[E:bleah]
    兎に角、このままだと日本メーカーは国内で体力を消耗して世界市場から褄弾きにされそうです[E:despair]

  2. ケイイチ より:

    お疲れ様です。
    各地で猛威を振るう鳥インフルエンザですが。
    あの自動車のタイヤや下回りに散布(洗浄?)
    している消毒液は、錆びとかブレーキ・ホース
    の劣化につながらないんでしょうか。
    雪道の塩化カルシウムみたいに、即効で下回り
    洗車しないと危ないものなんでしょうか?。
    よろしければ・・ご教授お願いいたします。
    私も地方人なので、いつか影響下になりそうな
    気がしますので。

  3. ぱんだねこ より:

    「カンブリア宮殿」(←この番組はアテにしていいのか?)では吉利自動車を特集していましたね。いきなり日本語を話す中国人副総裁に驚いてしまいました。
    パクリからスタートして自社ブランドを立ち上げるまで決断が早く、高度成長期だった日本はこうだったのかなと思いました。
    自社ブランドとしては、日産の陽光(つまりサニー)にぶち当てるクルマを作っていました。
    写真のサニーを見るとティアナを小さくしたような感じで、日本でもティーダの後継車にぴったりではないかと思いました。
    できれば、サニーの名前で出して欲しいというか、4ドアのほうはティーダ・ラティオにしないほうがよかったのではないかなと思いました。ゴーン社長はサニーのままを推したそうですが、まあ親父クルマの名前を残したくなかったのでしょう。けれど、中国で「陽光」という響きはとても前向き(上向き)でよい感じを受けているのではないかと思います。それを同じ理由で、サニーのままでいたほうが、よかったのではないかと思います。(5ドアの方はティーダでOK)

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