GMとクライスラー

GMとクライスラーを巡る動きがいよいよ最終段階を迎えている。直近の情報を見ると「もはやどうなっても不思議じゃないですね!」という感じ。例えばクライスラーと交渉していると言われるフィアット側から漏れる情報は「クライスラーの株を引き受ける」(今や無い話だと考えます)に始まり、「GMの株を引き受けクルマを供給する」「オペルを買う」等々。フィアット、このあいだまで破綻しそうでひぃひぃ言ったのに強気。

クライスラーに関して共通してるのは「工場&開発部門は不要」というダメ出しを喰らっていること。おそらくクライスラーの場合、限りなく会社精算の方に動いている。というか、技術力の無いクライスラーを再興させるのは事実上不可能。年間150万台規模の「市場」が他のメーカーに流れるということです。この150万台がGMの方に動くと、徹底的に不採算部門のリストラを行えば何とか頑張れる可能性大。

そのGMも、今やお金無くなる毎に「なんとかしてくれ〜」と政府におねだりしている最悪の状況。オバマ大統領、厳しい注文を付けながらも、出し続けてます。アメリカ国民、よく我慢してると思う。投じた税金で美味しい思いをしている人がたくさんいるというのに。されど辛抱の限界に達しているようだ。このままだとオバマ大統領の支持率を下げるだけ。早ければ今週にも次のステップに進むと考えます。

日本のメーカーを見ていると、トヨタは「アメリカの動きを見ているより独自に動く」という路線を選択。ホンダ、スズキ、ダイハツもそれに近い。日産と三菱自動車についちゃアメリカのオウンゴールに期待か。もし破綻すれば、巨大な市場が登場しますから。マツダはフォードの成り行き次第で大化けありそう。スバルは迷路の入り口に居ます。 

<おすすめ記事>

2 Responses to “GMとクライスラー”

  1. あぜさん より:

    巨大市場が登場するのでしょうか。
    巨大市場が登場して日本のメーカーは復活するのでしょうか。
    もし、クライスラーなどアメリカメーカーが破綻した事で、日本のメーカーが笑うと言う事はアメリカ人から見ると良く思われないのではないでしょうか。
    節度を持って行動して、利益をアメリカに還元する事も必要だと思います。

  2. リーチ より:

    会社に金がないなら現物支給しかないですね。
    退職者年金の一部もそうするしかないでしょう。
    私の知り合いもGMから引き上げてきました。昨年が絶好調だっただけに対応に追われているようです。
    自動車業界のみならず、大手に振り回された部品メーカーその他も大変です。体力勝負かな?
    社会主義は終焉をむかえましたが、無制限に近い資本主義も貧富の差を拡大するだけでのようですね。
    中国がそうならないようにコントロールしてもらいたいものです。

このページの先頭へ