我が国は環境問題に対し真剣に取り組む意思見えず。羽田の200V充電器、まだ5つですから

先日「報道ライブ インサイドOUT」というBS11の番組に出た時も説明したのだけれど、我が国の環境対策を見ていると本気と思えない。例えば電気自動車。2010年に日産の熱意を受け電気自動車を推進しようとした政治家や行政が動き、補助金は付けた。急速充電器も普及させるべく動いた。しかし現状どうよ? 旅行中に充電できる羽田空港の普通充電器はたった5つ。

当初は電気自動車少なく使えたけれど、今やPHVなど使っているため”ほぼ”絶望的。10年経っても行政に増やそうという気持ち無し! はたまた高速PAやSAの急速充電スペースに普通のクルマが止まっていたって警察や公団は無視。まぁ障害者用のパーキングスペースに健常者がクルマ駐めてもそのまんまという我が国の状況を考えたら期待する方がおかしいか。とにかく行政やる気無し!

燃料電池車は日本のストロングポイントながら、未だに営業が9時~17時で土日休みというステーション多い。17時に閉まったら仕事の帰りとか使えませんから。こちらも「やってますよ」という体を見せるため補助金付けるが、一方で水素ステーション作るときに様々な規制を持ち出すものだから出店コストが掛かり増えない。水素ステーション事情、2015年から変わらず。

そんな状況を見てトヨタは「モハヤコレマデ」になった。自動車関連の就業人口が550万人から100万人減ることになっても、国の動きを待っていて時間切れとなり壊滅的になるよりいい、ということです。自動車産業、今までも政府に煮え湯を飲まされてきましたから。日本がアメリカや欧州など限られた地域にしか自動車の輸出ができなくなったのも、国が守ってくれなかったからだ。

自動ブレーキだって技術を確立したのは日本(1999年のシーマ)。なのに国交省はずっと自動停止機能の採用にダメだしを続けた。10年後の2009年にボルボが外国人を連れてきて国交省と談判。渋々認めるという流れ。赤信号での停止だって可能ながら、現在進行形で国交省が認めない。自動車産業の育成どころかブレーキばっかり掛けている。そろそろ自動車産業だってガマンできない。

6分あたりから始まります。週末にでも見てください

ということを理解してもらうため番組で主張させて頂いた。同じゲストの方は当初「国と一緒に」という流れだったものの、やはり国と自動車産業の状況をしっかり認識しているようで最後には同じ結論になります。環境対応、これ以上国と付き合っていたら全て手遅れになること間違いなし。ホンダなどはとっくに日本脱出計画をスタートさせている。このままだとトヨタも日本を出て行く。

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