クラッチ交換

朝からガレージに移動してクラッチの交換。作業をしてくれるのは、東京スバル世田谷店の青木さんでございます。前回のラリー終了後、クラッチ交換が必要になった、ということは以前書いた通り。困り切っている私を見て手伝って頂けるという。最終的に東京スバルがベテランのサービスをタイに派遣してくれたのでございます。

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よろしくお願いしま〜す!

正直、空から神様が降りてきた気分だったりして。2005年のアジパシの時もディーラーのメカニックにバックアップしてもらったのだけれど、当然ながら毎日スバルを見ているスペシャリスト。仕事もカンペキだった。特に「標準の状態をキープする」という点についちゃ素晴らしい。わずかなガタや変形も見逃さないから驚く。

10時から作業を開始。12時過ぎにはクラッチ交換終了。さらにクラッチのシリンダー(これがトラブルの原因になっているか?)も交換。ほとんど休まず作業を続け、17時時点でミッションオイル、デフオイル、ブレーキパッド交換などラリーに向けてのメンテンスまで全て終わってしまった。残るは最終チェックのみ。

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あとSS一つか二つでカンペキに滑ったと思う。薄氷の勝利でした

ちなみに外したクラッチを見たら、完全にすり減っていた。ラリージャパンの前に交換したのクラッチは終了後に変形しておりオシャカ。タイに来る前に交換したのだが、わずかSS距離にして170kmで再びオシャカ。前のラリーカーは1200kmくらい持ったのに。乗り方だって今の方が丁寧だしシフトミスだってほとんど無し。

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クラッチカバーは熱による「焼き」が入っていた。これも交換

新しいクラッチは同じSTIブランドながら4ブレードタイプ。今まで使ってたの、ノーマル形状の3ブレードタイプである。クラッチ操作が敏感になるかと思いきや、圧倒的に良い。今週のラリーはSS距離80km。最終戦が200kmなので、楽々持つと期待しておく。バンコクも決して涼しいワケじゃないが、東京よりマシです。

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●青木さんのコメント

今回海外でラリーメカニックが出来るというチャンスをいただき、東京スバルの皆さん並びに国沢さんに深く感謝したいと思います。私はラリーカーを触るのはもちろん、モータースポーツの現場で仕事をするというのが初めての経験で、不安で一杯の現地入りでした。

実際、メンテナンスガレージでラリーカーを確認がてらサブフレームなどのボディの構成部品のダメージや、マフラーのサビなどを見ると、ラリーという
競技の過酷さを強く感じさせられました。しかし、その不安も今日の主な作業であるクラッチ交換が思ったよりも順調に進み、タイ人メカニックが大変よく動き
回ってくれたこともあり、車を触るのが楽しくて仕方いないというハッピーな気持ちに。

言葉の問題は当然ありますが「そんなの何とかさるさ」という感じです。向上心旺盛なタイ人メカニック達には、車が好きでメカニックになった頃夢中で
車をいじっていたフレッシュな気持ちを思い出させてもらいました。彼らの姿勢は日本人にも見習って欲しいところです。明日からも頑張るぞー!(東京スバル
/青木)

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2 Responses to “クラッチ交換”

  1. kanbutan より:

      流石、ワークス系のメカの方は素晴らしいですね。 昔のM和自動車やS武自動車の自信満々のメカの方々を思い出しました。 皆さん、良い腕でした。

  2. ぱんだねこ より:

    むかし、レガシィRSターボ(BD5)に乗っていました。また走りたい!!!

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